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調教通信用語 (調教用語) 集

調教追いきり調教指数気配気性反応坂路(調教)良化(前走から)平行線ズブい・渋い素軽い切れ器用(さ)鉄砲乗り込み(量)仕上がり出来重め、重め残り一叩き上積み二走ボケ中○週連闘、連斗勝負体勢輸送距離テン終い引っ掛かる・カカる後手を踏む前日追い(調教)設計・構成稽古駆け(仕上げ)途上攻め手・攻め役一息(調教)失敗強化忙しい採時折り合い馬格15-15

改訂:2004/_9/18 ; 2005/_09/12

調教

馬のトレーニングのこと、稽古とも呼ばれたりする。 広い意味では、引き運動(馬を人が曳きながら歩く運動、ウォーキング)や角馬場での軽い走る運動などという基礎運動も含まれ、 通常は一週間単位でこなされる。

「調教」とか「調教欄」「調教時計」と言う場合は、「15-15(1ハロン15秒を切るような速さ)」よりも速い稽古を指している。
競馬新聞などの調教欄の数字も、この時の時計が載せられている。

'03年 秋華賞:1番人気で2着アドマイヤグルーヴ
「完璧ともいえる調教内容、テンションを上げ過ぎないように追いきる」

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追い切り

「調教」「稽古」と似た意味で良く使われるが、本来は出走週2〜4日前に行われる最終調教を指している。 ここでは出走状況と絡むので、加減に一番神経を使うところ。

'03年 菊花賞:5番人気で優勝のザッツザプレンティ
「今回は良い追いきりが出来ました」

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気配

言葉で説明するのが難しいものなのだが、その馬から発せられる「雰囲気」とか、「感じ」「オーラ」といった曖昧なもの。

具体的に言うと、たとえば「気配が良化」などと表現の場合、 「調教時計が速くなった」とか「走る気合が出てきた」などを見せた場合など。 また調教分析の秘密に関係して論拠を隠さざるを得ない場合も良く使う。

'02年 菊花賞:10番人気で優勝のヒシミラクル
「調教で良化の気配。。穴馬☆」

'03年 秋華賞:2番人気で優勝のスティルインラブ
「前走から気配良化しており、これなら3冠狙える」

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調教指数

ここで言う調教指数は、ミュープルが独自に開発した「調教から推定する能力指数」。 数値が高いほど、能力が高いという意味。

この指数は、調教の採時時計を元に、調教の構成内容による特定の手法・数式により変換して、算出している。

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気性

馬の性格のこと。

気性が悪いという場合、普通はレースで問題になる性格を指す。
たとえば、臆病だとか、掛かりやすいとか、レースの戦略に支障が出やすくなる。 この気性をどうこなして、どのくらい良い結果を出すか・・が騎手の仕事である

また休み明けのいきなり好走(鉄砲駆け)するのも、気性による部分は大きい。
乗り込み量は、気性でどうにかなるものでもないが、反応が今ひとつという馬なら、気性でこなせるようだ。

'03年 毎日王冠:休み明け5番人気で優勝のバランスオブゲーム
「もともとは鉄砲の利く気性らしいが、調教では反応今ひとつ」

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反応

騎手の合図に対する反応などに関係した言葉。 また馬がヤル気になっている状態も含むときもある。

これが良い馬は、仕掛けどころで騎手の意図どおりに動けるので、乗りやすく取りこぼしが少ない。 これが悪い馬を「ズブイ馬」などと言う。 短距離戦や極端な脚質(逃げ・追い込み)で重要な要素

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坂路(調教)

調教で使うコースの一種で、早い話が、その字面どおり、坂道コースのこと。

坂道では、前脚は力強く脚を掻きこむ様に走らされるし、 後肢は、自体重を蹴り登らされる負担から、自然と力強い稽古をさせられることになる。

美浦トレセン坂路は、全長700m(計時部分600m)、中央部の傾斜3%
栗東トレセン坂路は、全長1085m(計時部分800m)、中央部の傾斜3.5%
共に、ほぼ直線コースである。
(近々、美浦坂路は距離延長される予定)

調教コースの形態として他には、 平坦的なトラックコースの調教もあるし、 「プール調教(プールを泳がされたり、ウォータートレッドミルという器械で水中を走る)」 というものもある

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良化

馬の調子や気配が上向くこと。

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(前走から)平行線

前走と変化が無い意味で、 「好調維持」も同様の意味。

一般の競馬用語で「平行線」と言う場合は、 「悪いままで変わらず」の意味だが、 ミューの場合は、素直に変化が無い場合である。 下落も無ければ、上積みや良化も無いということでもある。

つまり、この言葉が出てきた場合、前走並みの走りの範囲ということ。

'03年 菊花賞:1番人気で3着のネオユニヴァース
「前走から平行線、3冠の雲行きが怪しくなってきたかな」

'03年 天皇賞(秋):3着のテンザンセイザ
「前走から気配は平行線だが、前走で能力出し切れていない。」

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ズブい・渋い

騎手の指示に対し、反応が鈍い意味。 たとえば鞍上の指示に対し、なかなか加速が出来ないとか、 馬の闘争意欲の着火が遅くなってしまうなど。

しかし、速い脚が無い分、長い末脚や長距離で実力を見せる。

なお「ズブい」と「渋い」という表現は、 意味が似通っているので使い分けしてはいないが、 本来は、
「ズブい」=走る気がなかなか出ない、
「渋い」=速い脚が無い、じわじわと脚が出せる馬、
という違いがある。

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素軽さ、素軽い

キレが有るとか、反応が良いなど、キビキビしている様子。 自然に速い走りが出来る状態でも使う。

特に短距離では、この素軽さは重要である。 でないと、 スタートの加速が鈍って好位置につけられない上、 差すにも、差し足の出が間に合わないままゴールしてしまう。

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切れ

特に速い脚のこと、ダッシュ力。

休み明けなどで、これに欠ける馬は
騎手は手ごたえを感じながらも
勝負どころやゴール前での反応が悪いまま凡走する。

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器用(さ)、器用な競馬

騎手の指示に俊敏に応じることのできる能力や、それを生かした競馬のこと。

道中は巧く折り合って息を整え、追い出しの指示には俊敏に対応し、 直線でキレを発揮するような競馬は、一番、無難で理想的な競馬である。 そのためには、馬が、折り合いのつく精神的な能力と共に、 鞍上の指示にすぐ反応して切れを発揮できる俊敏さが必要となる。

器用な競馬が出来ない馬の原因には幾つかがあるが、 「反応が良くない」「キレが冴えない」と、余力が有りながらも速い脚がすぐに発揮できない。 「気性が悪い」とような馬は、抑えが利かなかったり、馬群に耐えることが出来ない。 そのような馬は、器用な競馬は難しく、「逃げ先行策」や、「ゆったりとした距離のレース」に向いている。

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鉄砲

放牧や休養からの復帰緒戦のこと。 休み明けと同じ意味

休み明けでいきなり好走することを「鉄砲駆け」、 鉄砲駆けしやすい性格を「鉄砲の利く気性」などという。

反応が今ひとつという馬なら、気性でこなせるようだ。 ミューは、これで痛い目に遭っている(^^;

'03年の毎日王冠:休み明け5番人気で優勝のバランスオブゲーム
「もともとは鉄砲の利く気性らしいが、調教では反応今ひとつ」

'03年 天皇賞(秋):休み明けで2着のツルマルボーイ
「乗り込み量は多いが、いまいち反応が弱い。」

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乗り込み(量)

調教がどの位の量(走る距離)をこなしているかという意味。 これは特にデビューや休み明けに重要で、 また長い距離のレースでも鍵になることが多い。

この乗り込み量は、多ければ多いほど、良いのだが、 ときに、 良化の遅い馬がしつこく調教した挙句、いつまでも変わらないので、 見切って、体制が整わないまま出走してしまう例もある。

'04年 東京新聞杯:休み明け7番人気で優勝のウインラディウス
「驚異的な乗り込み量で馬体的にも仕上がっているが、実戦形式の調教も消化し、臨戦態勢はほぼ完璧。」

'03年 菊花賞:優勝のザッツザプレンティ
「乗り込み量も幾分か増し、今回は良い追いきりが出来ました」

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仕上がり

だいたいは休み明けなどの出走体勢を指す。

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出来

仕上がりと同じ意味。

'03年 安田記念:4番人気で優勝のアグネスデジタル
「出来だけで言ったら、Good!だと思います」

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重め、重め残り

休み明けなどで余計な贅肉があること。

休み明けでは、多少の重め残りは当たり前であるが、
ミューがこの言葉を使うときは、とくに問題が危惧される場合。

'03年 毎日王冠:3番人気で3着、馬体16kg増のエイシンプレストン
「重め残りの心配、10kg以上増えていたら注意」

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一叩き、叩いて

休み明けの馬が、実戦で一度走ること。 この言葉では、 一度使われて馬の調子が上がる期待を含んでいる。

「叩いた上積み」「一叩き上昇」などとも使われる。

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上積み

前走よりも馬の調子が上がること。
多くの場合は、「叩いた上積み」などのように休み明け2走目の馬で使われる。

'03年 菊花賞:4番人気で2着のリンカーン 「馬体を絞れた分の上積みがありそうです。」

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二走ボケ

休み明けでいきなり好走した馬が、 次のレースで不可解な凡走をすること。

調教不足の馬が起こすということらしいが、 今のところ確固とした理論は無いらしい。 厩舎関係者も、実際のところ、その兆しは見当たらないと言う。 俗に、「二走目の調教が馬なりで終始する馬は怪しい」と言われているが、 実際のところ、そんな単純な話でも無いようだ。

海外では、これに相当する言葉は無いらしく、 「(日本でこの言葉があるのは) 単に、きちんと調教をしてこなかっただけのことだ」とも言われる。

'03年 高松宮記念:一番人気で凡走のショウナンカンプ
「能力なら単勝もの。ただし、二走ボケの危惧も・・」

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中○週

馬の出走間隔を表す単位。
中1週なら、前走後 約2週間を経過しての出走で、
中2週なら、前走後 約3週間を経過しての出走の意味。

なぜ、この単位を使うのかというと、 中央競馬では、一週間ごとに競馬が行われ、調教もそれに平行して行なわれているため。

だから、 出走後2週目では、1週間分の競馬が経過するということになり、 3週目では、2週分の競馬開催が経過することになる。
ここで1週間分経過(出走約2週間後)すれば中1週、
2週間分が経過(出走3週間後)していれば中2週
・・ということ。

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連闘、連斗

前走から、10日間未満の内に、再び出走すること。

普通、競走馬が実戦で全力を出してしまうと、 その後は回復しきれずに、調子が戻らない日々が続き、 最低でも中一週(出走間隔が約2週間)というのが普通。 だから、出走間隔が9日以内ということは、 やや特殊な事情があると推察できる

事情とは、たとえば・・・
・前走で、馬が本気で走っておらず、その後で気合が出てきた
・前走で、レース中のトラブルで、力を余してしまった
・前走は、馬が完調には至らず、その後に馬の調子が良くなった
・どうしても、すぐに勝ちたいので、とにかく出走させてみる
・・・など。

連闘だから必ずしも前走以上で走るとは限らないが、 馬が前走と打って変わった走りで穴を開けることは良く見られる。

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勝負体勢

本気で勝ちに来ている意味。 前走で、馬体を仕上げきらないでおくとか、余力を残してレースを終え、 今走で、目一杯の仕上げをするケースである。 (競走)番組で予想が付く場合が多いが、調教でも読めるときもある。

馬というものは、 いつもいつも限界まで仕上げられると、故障や問題が発生しやすい。 そのために、目標以外のレースでは、仕上げ途上の場合であることは良くある。

'03年の秋華賞:8番人気で3着のヤマカツリリー
「前走は余裕残しのレース、今回が勝負体勢」

'03年の天皇賞(秋):2番人気で凡走のローエングリン
「走力点では最上位馬だが、調教の雰囲気からすると次走狙いって感じも。」

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輸送

輸送とは、馬を運んで移動すること。 馬運車という馬運搬専用の車を使う

広い意味では、 牧場から厩舎に運ぶ場合など全ての輸送を指すが、
輸送が問題となる場合とは、トレセンから競馬場へ運ぶ場合である。

馬は繊細な動物で、視野も物理的にも狭いトラック内に於いて、非常なストレスを抱いてしまうのである。 だから追いきりで精神的に高ぶった馬が、慣れない輸送で、凡走することは意外に多い。 それは、出走までに精神的に疲れ果ててしまったり、場合によっては暴れたりして体力的にも消耗する。

とくに、 関東の美浦トレセンから西日本の競馬場への移動とか、 関西の栗東トレセンから東日本の競馬場への移動は、 「長距離輸送」といい、問題を起こしやすい。

また直前入厩(トレセンなどで調教後、直前に競馬場に馬を運び込むこと)をする場合、 この時の輸送を「直前輸送」「当日輸送」などという。 またこの逆が、ローカル競馬場で調教・出走する「滞在競馬」で、輸送に問題のある馬は、こちらの方が好ましい。

幾度か輸送を経験すれば、慣れでこなせる というのが普通であるが、 時になかなか輸送に慣れない馬もいる。

'04年 桜花賞:イントゥザグルーヴ (人気で凡走)
「長距離輸送を挟むことになるので、危険性は高くなったといえます。」

'03年 NHKマイルC:ヒューマ
「今回の調教の評判が高く、注目されているみたいだね
(中略)
長距離輸送がどう出るかも不安が拭いきれない
この馬、今回の私は、消しにします」

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距離

現在のマイル(1600m)前後のレースでは、さほどの問題は見せないが、
とくに長距離戦などでは、調教の方法やメニューが鍵になる。

'03年 菊花賞:3番人気で10着のサクラプレジデント
「この馬はね〜、何故かいつも短中距離向きの調教なんですよ、私なら買いません」

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テン

走り出した始めの部分のこと。
「テン3F」というと、走り出し(スタート)から3ハロン(600m)という意味。

テンの(スタート)ダッシュ能力がないと、 「テンに(速い)脚が無い」「テンで もたつく」などと言い、 逃げ馬や短距離戦や小回り内枠などでは、他馬に包まれたり、馬が走る気を失うなどする。

「終い」の対義語

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終い(しまい)

ゴール前、終盤の部分のこと。
「終い3F」というと、ゴール直前の3ハロン(600m)という意味。
この終いで速い走りを見せることを「終いが切れる」などという。

終いでバテたり動きが鈍かったりすると、「終いの脚が無い」「終いが だらしない」などという。

「テン」の対義語

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引っ掛かる・カカる

騎手の制動にも応じずに、馬がムキになって走りたがること。 馬の気性的な問題が主因であるが、 これは「その馬を把握できていない」という騎手の技量不足なども大きく関係している。

引っ掛かると、騎手は手綱を引っ張り、馬の口に咬ませてあるハミが吊り上げられる為、 馬が口を開けて走ることから、「口を割る」などと表現される。

引っ掛かる場合は、オーバーペースで息切れバテすることが多いが、 時には、騎手の判断の方が間違えていて、馬の求めている速さの方が理想的ペースだったりもする。

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後手を踏む

スタート後で、位置取りが後ろになること。

ゲートの出が悪いとか、スタートダッシュが鈍い、などが主な原因。 中には気性的に馬群を嫌って後ずさりしてしまう馬もいる。

これは馬のせいばかりではなく、騎手の技量にも拠るところが大きい。 騎手がミスして出遅れても、「後手を踏んだ」と使う。

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前日追い

出走1〜2日前に付け足したように速い調教をすること

多くの場合、3〜4日前に決め手となる調教(最終追い切り)をこなし、あとは出走まで馬体の調整に充てられるため、前日は軽い運動で済ます。 だから、前日追いというのは、特別な意味を持つ場合がある。

かなり調子が良い為に、調教欄に掲載対象となる調教時計が出てしまった・・・という好材料の場合もあれば、 調教不足の解消の為に、出走状況よりも優先して追う・・・という悪材料の場合もある。

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(調教)設計・構成

調教の手法や日程の組み立て方のこと。

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稽古駆け

調教で、速い時計を出しやすい馬、本気で走る馬などのこと。 「稽古駆けする馬」と言うのが普通だが、ときに「稽古大将」など面白い言い方もされたりする。

逆に、調教で走らない馬、速い時計が出にくいような馬を 「稽古駆けしない」とか「実戦向き」などと言う。

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(仕上げ)途上

「仕上がり途上」とは、まだ完調に至らない段階のこと。

その内容にもよるが、高速馬場のスピードに対応できなかったり、ゴール前に息が切れてしまうなど、 能力発揮の際に、何らかに制限や条件が出てしまう。

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攻め手

調教に騎乗する人のこと。「攻め役」という言い方の方が一般的。

JRAの場合、調教に騎乗するのは「調教助手」「調教厩務員」などが普通だが、 「騎手」が乗ることもよくあるし、「調教師」「調教師見習い」が乗ることもある。

一般に「騎手」が乗ったときは、体重の関係から、より速い時計が出やすいと言われたりもする。

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一息

「前走の後、一息入った」などとローテーション関係で言う場合は、短期間の休息を入れたと言う意味。

実戦のローテ(出走間隔)などで「一息」入る場合は、単純に「お休み」という場合もあるが、 出走に臨む過程で、調教に一息が入った場合、何らかの問題(熱発・外傷・食欲不振など)が発生した可能性もある。

実戦・騎乗の解説や回顧などで「4コーナーで一息入れられたので・・・」などと言う場合、
馬がその後の走りに際して(とくにゴール前のラストスパート)の準備や体制を作る余裕が出来たという意味。 溜め逃げする馬には、好走の重要なポイントとなることが多い。

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(調教)失敗

調教の構成や、調教の実行で、馬の状態・成績に関わるミスのこと。

判りやすい典型例として、「追い切りの過剰な強さ」がある。

必ずしも人為的とは言い切れないが、「出馬投票の除外」によって、馬の仕上げのピークを暴発させてしまい、次走で思わぬ凡走することも有る。 コレも広い意味で「調教失敗」と言えるかもしれない。

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(追い切り)強化

「追い切り強化」とは、攻め手が前走時よりも調教の追い方を強くする意味。

この場合、「体質が強くなった」「仕上げに磨きを掛ける」など良い意味のことも多いが、
「どうにも良い結果が出ない」という陣営の不満・試行錯誤ということも多い。

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忙しい(距離)

レースの流れが速いこと。ペースが速い意味。
「この馬には、この距離は忙しい」などと言う。

このような場合、次走ではもっと長い距離のレースなどに出走すると、結果が好転する可能性がある。

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採時

時計で計ること。とくに調教でラップタイムを計測すること。

調教の時計は、競馬新聞のトラックマン(その中でも時計班)が、実際に見て、ストップウォッチなど手動で計測するのが一般的。 ただ、坂路コースにおいては、競走馬にバーコードなどをつけて、自動計測している。

将来的には、GPSやICチップなどを使って、全自動計測になる日が来るのかもしれませんが、 競走馬の動きや息遣いなどを目の当たりにする価値というのも、あるかもしれない。

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折り合い

馬と騎手のコミュニケーション、一体感のこと。 「折り合いが付く」などと使う。

「折り合いが付く」「折り合う」などという時、 「もっと速く行きたがる馬の気持ち」を騎手が巧くなだめて、意図するペースで走れている状態を指す。

この折り合いが付かないと、馬が騎手の指示を無視して走ってしまい、「引っ掛かる」という状態になる。

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馬格

馬の大きさ、馬体重の重さ、馬体のスケールのこと。

だいたい450s〜490sあたりが普通の馬格。

馬格の小さい馬は「ガサが無い」と言うこともある。。 馬格の小さい馬、とくに牝馬は、調教や実戦の心身の疲労が影響しやすく、 調教や出走の調整に、とくに技術を要する。

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15-15(じゅうごじゅうご)

調教で走るペースのこと。だいたいハロンあたり15秒ということから、15-15と呼ぶ。

競馬新聞が調教欄に載せるかどうかを判断する基本的速さでもある。

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