トレモロ    作詞 & 作曲:Ryutaro 腐乱した雲がながれた 僕はひとり、思慮の森 甘い空気のどに絡みついて喘いだ 螺旋の階段 おちていく君の血が流れたら まるで透明で綺麗だから泣いた 胸のピアノは高い音で 鳴り響いて君が居なくなる 時計がまわりだして スピードが速く速くなって 昨日から、ずっと遠く遠く変わる僕を笑って 不安を綴ってた夢のくずを羊が食べた くるった形の誰かが手を振った 悲観的な未来だけを僕が求めたなんて 彼はやっぱり嘘つきみたいなんだ 明日は何かを見つかるかな? 詞を書くのも、もう止めなくちゃ 時計がまわりだして スピードが速く速くなって 昨日から、ずっと遠く遠く変わる僕を笑って 時計がまわりだして スピードが速く速くなって 昨日から、ずっと遠く遠く変わる僕は (‥‥‥‥君から僕はどれくらい離れてしまうのかな?) 冷たい風が気持ち良く、僕のほほに刺さった ただ僕だけ変わった ただ変わってーーーーー。 パノラマ    作詞:Ryutaro / 作曲:Tadashi あー、雨音シトシト みみずはからみあって あー、心はザワザワ 明日がぼやけだして 汚れてるパイプを流れて、 取り残される体がちぐはぐな感じ。 あー、雨水シトシト 静脈管にごって あー、僕達はケラケラ ごまかすようにはしゃいで また夜の帳が下りる 宵闇の中に隠れて逃げよう。 例えば 朝になって黒い雨が止んで 鈍い日が照らす家を僕は出て 13階のビルの屋上で目をつむって 神様に話しかけた。 やがて碧ざめた空は高く澄んで 町はおとなしく静かにくるいだして 目を開けた僕はなんとなくね、笑ってみた。 「神様、さようなら」 祈り(原曲:TURN! TURN! TURN!)    日本語詩:Ryutaro / 作曲:Pete Seeger 影のない白い広場ー。 ベンチに座る僕の前を 黒い天使がよこぎった 籠にはきれいな鳩 女の子の手に風船 かわいた祝砲が 空の下で響いた (深い絶望、あまい希望) そんなことに僕らは ぐちゃぐちゃになりながら 歩いてこう (火だるまの王様も 水びたしの浮浪者も ちからなく唄う僕も、繰りかえすよ このまま) 影のない白い広場ー。 みんなは帰る仕度 居なくなる前に僕も いかなくちゃ 風船と鳩はいつか すいこまれ見えなくなる 聖書のない僕らなら空の下で祈ろう Sink    作詞:Ryutaro / 作曲:Tadashi 何も知らない僕はいつか眠りつづけるから 誰も届かない夢の中で溺れて 君の側へ沈んで ねぇ 僕は夜のはじっこに居て もう 君がうまく見えないよ どこにかくれているの? 欠けた月の裏かな? またたく星の音が耳をふさぎ 世界が止まった 何も知らない僕はいつか眠りつづけるから 誰も届かない夢の中で溺れて 君の側へ沈んで ねぇ 夜の粒子状の闇が そう 静かにただ空気をそめるよ 君がこばす言葉が胸でコトコト響く 涙みたいに僕の 肺の中に水があふれた 悲しみにさえ手を伸ばして君を探すけれど 迷子のように僕らはまた離れて 痛みだけが残って 「赤い月をずっとながめた。 それだけでなんで泣くんだろう? 僕は消えたくなる。」 何も知らない僕はいつか眠りつづけるから 誰も届かない夢の中で溺れて 時間にさらされ悲しみは全部流れてしまうから 笑顔も泣き顔も多分 僕らは忘れるから どこまでも君の側へ僕は沈んで 沈んで 沈んで 沈んで 沈んで 「バイバイ。」 エンゼルフィッシュ    作詞:Ryutaro / 作曲:Akira 甘い緑で脆弱に蝉は鳴いた 白い雲みたい 君の服はためいた ばらまいて地図を捨てた おどけてる僕を怒ったりしないでね ひどく暑い午後 静かに狂った 高く気持ちは一途に成層圏へ 吸い込まれてく僕を君はそこで笑って見てて そっと空を登って だんだん君が見えなくなって ずっと眩暈のように繰りかえす 真夏の真昼の夢 また僕を独りにする 「ねぇ、僕がそこからわかる?」 そっと空を登って だんだん君が見えなくなって ずっと眩暈のように夢を見ておかしくなった 低く飛行機がとんでキラキラ機影がひらめいた 僕は魚になって群青の空 ゆらり 深く潜って 光の中 泳いでゆく ツメタイヒカリ    作詞:Ryutaro / 作曲:Ryutaro & Tadashi 白い溜め息 こぼしてる僕はポケットに手を入れてた 風は向こうで僕を招いてる クリーム色の空まで 傘はもう要らなくなった 君が僕を見つけてくれるから 冷たい光が途切れて、ほら、雪が舞い降りるよ。 離れないように手をつないで二人で、ねぇ、このままで見えなくなろう。 このままで見えなくなろう。 雪にうずもれて僕は死んだふり 君は笑ってみてる 「ひとつ」にはなれない僕ら いつか二人の距離がとおくなる 音もなく雪が降りつづいて足跡消してゆく、 帰れなくなった僕らにただ、鐘の音がいつまでも響きわたる。 いつまでも響きわたる。 冷たい光が途切れて、ほら、雪が舞い降りるよ。 離れないように手をつないで 二人が埋もれたら どこまでも広がって「願いの果て」続いていく。 限りなく、限りなく白くなれ、嘘の世界ーーーー。 そして僕らを冬が連れ去った 光があふれてくる ブランコから    作詞:Ryutaro & Tadashi / 作曲:Tadashi 退屈な景色 泣きそうになって ブランコゆらして 空を見上げて あくびをしてるカラス、黒い天使に見えた。 大切なものばかり失くしてしまった僕は、 からっぽの世界からまた手をのばして、のばして、のばしてーーー。 ため息ついたら また目をつむって 10秒数えたら 何かが変わって ねぇ、僕はみんなのような笑い方ができるかな? 大切なものばかり失くしてしまった僕は、 からっぽの世界からまた手をのばして、のばして、のばしてーーー。 欠落した感情 ぜんまい仕掛けの涙 ねぇ、僕にかけられてた魔法はもう消えたから 大切なものばかり失くしてしまった僕は、 本当に伝えたい言葉が思い出せない、 大切なものばかり失くしてしまった僕は、 からっぽの世界からまだ手を伸ばしているよ。 速くなるブランコのさびた鎖が切れたら、 僕の手が赤くなる空まで届いて、届いて、届いてーーー。 「月世界」    作詞:Ryutaro / 作曲:Tadashi 夢遊病の 僕は夜空を登っていく エスカレーターで 星あかりの余波お受けて 埋めた犬は遠くで泣いた 唄う僕の中で ゆらり 君のユーレー 眠れなくて祈る僕は 好きな君に会いにいくんだ 迷想する思考の僕にながれてくる 「星に願いを」 目が会うのは 針のような三日月で そっと触れた月 僕をきずつけた そっと触れた月 僕をきずつけて そっと触れた月 僕をきずつけた そっと触れた月 僕をきずつけた そっと触れた月 僕をきずつけた そっと触れた月 僕をきずつけた そっと触れた君 僕をきずつけた そっと触れた君 僕をきずつけたーーーーー。 (…キスして。)