蒼い鳥    作詞 & 作曲:有村竜太朗 蒼い鳥が飛ぶような晴れた綺麗な日です 見つけられない僕等 神様が笑った 見上げたら枝のせいで空はパズルみたい どんな言葉で君を繋ぎとめられるの? 強い風が吹いて笑う 飛べそうになる きっと数え切れない光で二人が千切れてくのはなぜ? 悲しみのツタに絡まる僕はこのまま このまま わからないまま 柔らかい陽溜まりでこわいほど透けてく太陽は 反射して黒い点になった 微かな音 耳をすます心の底へ きっとただ僕等は忘れてく 君の声が響くのはなぜ? 悲しみのツタに絡まる僕はここから ここから 手を伸ばす 雨が降った 見上げてる僕等が空へ落ちてく気がした きっと数え切れない光で二人が千切れてくのはなぜ? 悲しみのツタに絡まる僕はこのまま このままだよ きっといつも君は知らなくて 手を繋いでも遠くにいて 悲しみのツタが巻き上がる空 零れる光に埋もれてく 埋もれてく 蒼い鳥が飛ぶような晴れた綺麗な日です ガーベラ    作詞:有村竜太朗 / 作曲:長谷川正 天気予報は今日もはずれてた。 気づいてた僕はなんとなくアクビのふり。 観察している屋上で、 側に居ない君を風色で描こうとした。 きっと向かうは通り雨に変わった。 空想みたいなマーブルの雲。 「ガーベラが揺れている朝に会いに行くよ。」 日に向かう花になれるようで僕は目を閉じる。 別に嘘でもいい、そんな気でいよう。 ゆらり、風にのってーーーー。 名曲が似合う空模様。 眺めてる僕はパノラマの景色の上。 ピンとこないメロディー口ずさむ。 側に居ない君は風色で流れだした。 ずっと世界は止まっていたみたい。 落下しないようじっとしてた。 「ガーベラが揺れている朝に会いに行くよ。」 日に向かう花になれるようで僕は目を閉じる。 別に嘘でもいい、そんな気でいよう。 ゆらり、風にのってーーーー。 「コレカラ」も嘘で、「ソレカラ」も嘘で、「サヨナラ」だけ本当で。 「ガーベラが揺れている朝に会いに行くよ。」 日に向かう花になれるようで僕は目を閉じる。 真っ直ぐで真っ白な日差し、いつか射して、 壊れてく白日にきれいな夢を見ていた。 別に嘘でもいい、そんな気でいよう。 ゆらり、風にのって。 ゆらり、風にのってーーーー。 理科室    作詞:有村竜太朗 / 作曲:長谷川正 理科室で外を眺めてた。グラウンドは誰もいないや。 僕はただ火をつける真似。灰にする、そっと全部ーーー。 ゆらいで、ゆらいで、君の笑顔歪んだ。 ちゃんと、ちゃんと、見れなくなるくらい。 なんで、なんで、涙がこぼれるの? 理解はできないけど、 答えなんかいらないから空を仰ぐ。 インチキな言葉と感情はフラスコのなかで混ざった。 擦り減って、失くなってしまうよ。まるで僕、白いチョークだ。 にじんで、にじんで、キラめいて見えるんだ。 不安で、不安で、考えるも嫌だ。 そして、そして、ボンヤリ思うのはいちばん遠いところ。 それはきっと、 多分きっと、君の心ーーーー。 わかりあう事が愛だって聞いた。それが本当ならみんなひとりぼっち。 ずっと、ずっと。 ゆらいで、ゆらいで、君の笑顔歪んだ。 ちゃんと、ちゃんと、見れなくなるくらい。 なんで、なんで、涙がこぼれるの? 答えなんかいらない! にじんで、にじんで、キラめいて見えるんだ。 不安で、不安で、考えるも嫌だ。 そして、そして、ボンヤリ思うのはいちばん遠いところ。 それはきっと、 多分きっと、君の心ーーーー。 こんな僕を燃やすだけの火をください。 グライダー    作詞:有村竜太朗 / 作曲:ナカヤマアキラ 正午を少し過ぎた、暑い午後。 「カルピスが飲みたいな。」焦がれる僕を乗せて、 自転車はカラカラと走ってく。 夏が消えかけてる、止まってる噴水を回ったら ヒンヤリ気持ち良くて、ないはずの水滴を数えてた。 誰かと話したいな。キズいたらキズいていくって事。 携帯は電池切れだぁ。 あきらめて踏み込んで、ディレイかけた。 なんとなく浮かんでるような、そんな気分。 まるでグライダー。 センチメンタル、感じながら飛んでくよ。 僕はグライダー。 錯覚はすぐに覚めるけど。 錯覚はすぐに覚めるけど。 なんとなく浮かんでるような、そんな気分。 まるでグライダー。 センチメンタル、感じながら飛んでくよ。 僕はグライダー。 そっちまで行くから。そっちまで行くから。 こんな風に、ほら。こんな風に、ほらーーー。 変な夢、見ては自嘲気味。 笑う、笑う、笑う。 ペットショップ    作詞:有村竜太朗 / 作曲:長谷川正 死にたがりのハムスターがペットショップで回ってる。 ねばりつく熱帯魚の感覚。 風船乗りにでもなりたい。 いっぱいの虫の卵でこんなに頭がふくれるんだ、破裂しそう。 全部、バクテリアの世界。 本当は僕らのものじゃない。 だから何も感じないや、別に。別に。別に。 電線の上、綱わたり。合唱部は悲しい唄。 イワンのバカは落下してった。 誰もいない市営プール。非常階段にはふたり。 抱きあっても混じる事はない液体。 全部、バクテリアの世界。 本当は僕らのものじゃない。 だから何も感じないや、別に。別に。別に。 どうか僕に武器をください。 駄目なら薬でもかまわない。 間違い探しはもう、おしまい。おしまい。おしまい。 全部、バクテリアの世界。 本当は僕らのものじゃない。 だから何も感じないや、別に。 暗がりーーーー。 閉まったペットショップでハムスターは回り続けてる。 「カラカラ‥‥‥」 千回、二千回、三千回、何千回? 死んだ。 懺悔は浴室で    作詞:有村竜太朗 / 作曲:長谷川正 浴室の床。 流れだしてく今日の懺悔は、排水口の中。 減っていく罪はやさしい水の音。 誰かにそっと口うつししたい、 ザワザワしてる僕の中の悪魔。 真っ白い灯り、眩暈いに似ていた。 ねぇ、 溶けて僕の心が冷たいとこへ流れていくよ。 残酷なくらい僕を洗ってく。 ねぇ、 溶けて僕の心が冷たいとこへ流れていくよ。 ねぇ、 じわりじわりと溶けて冷たいとこで澱んでいるよ。 澱んでいるよ、澱んでいるよ、 澱んでいるよーーーー。 赤い靴    作詞:有村竜太朗 / 作曲:ナカヤマアキラ まるで、意味不明な落書きみたい。心模様。 何を話せばいいの?もつれた糸がほどけない。 鈍く光った切れないハサミ。音を立てたらーーーー。 遠くで聞こえる。 「赤い靴」みたい、誰かが連れ去ってくよ。 気まぐれな白昼夢。 覚めるのも早いから、また後で手紙を書くよ。 嘘も嫌いじゃない、傷つかないですむなら。 何を話せばいいの?絵本を開けて見たけれど。 破けてばかり。黒山羊鳴いた。ピアノ線切れたーーーー。 遠くで聞こえる。 「赤い靴」みたい、誰かが連れ去ってくよ。 気まぐれな白昼夢。 覚めるのも早いから、また後で手紙を書くよ。 鈍く光った切れないハサミ。音を立てたらーーーー。 遠くで聞こえる。 「赤い靴」みたい、誰かが連れ去ってくよ。 気まぐれな白昼夢。 覚めるのも早いから、また後で手紙を書くよ。 ときめきはいつだって僕だけを置き去り。 長い影、残してさよなら。 気まぐれな白昼夢。 覚めるのも早いから、また後で手紙を書くよ。 書くよ。 千葉市、若葉区、6時30分。    作詞:有村竜太朗 / 作曲:長谷川正 モノレール 無人駅 自転車の山 立て看板 雨上がり 傘の先 ターミナル ■■■の犬 くわえた缶 小さい歯 つくり笑い ロボトミー 着信音 喋り声 ヘッドホン ジャニス・イアン ヒラヒラ憂鬱は、チカチカして目に  グザグザ刺さって ズキズキ痛いなぁ ヒラヒラ憂鬱は、チカチカして目に  グザグザ刺さって ズキズキ痛いなぁ 坂の上 住宅街 川の側 歩く僕 帰り道 6時30分 目に眼帯 ものもらい Hello    作詞:有村竜太朗 / 作曲:ナカヤマアキラ また僕は自分だけと会話した 夜明けまで少し ほら、手の中に希望とかがまだあった 星屑じゃないはず ゆらぎ うたた寝 「またね、いつかね」 言葉ふたつ重ねてみた 覚めた夢 たどれば やさしい歌できてた ゆるやかに聞こえてくる 眠い目をこすったら 確かな今日になるから 何故かすぐ忘れてしまそうで 君の名前を呼んだ 君の名前を呼んだ ただ願ってた 憂いが消えていくように 効果はないけど 入院したい 月の病院 明日にはもう 欠けていくから 覚めた夢 たどれば やさしい歌できてた ゆるやかに聞こえてくる 眠い目をつむったら 確かな今日は終わって 何故かすぐ忘れたくない僕は 君の名前を呼んだ 君の名前を呼んだ 覚めた夢 たどれば やさしい歌できてた ゆるやかに聞こえてくる 眠い目をこすったら 確かな今日になるから 何故かすぐ忘れてしまそうで 君の名前を呼んだ 君の名前を呼んだ 呼んだんだ 雨ニ唄エバ    作詞:有村竜太朗 / 作曲:長谷川正 いつもより低い空。少し寂しくなる。 うつむいて僕は歩いてる。 雨粒が落ちてきた。丸い跡になる。 灰色の道に残ってく。 傘の中で僕は微笑む、見えないように隠れて。 絶え間なく降り注いで。 僕が「雨ニ唄エバ」 はしゃいでる目の前が全部ぼやけていく。 雨の糸。涙色。 (泣いているのは誰?) 濡れている左側の肩。 手で作るフレームに閉じ込めてみるよ、 むかし観た映画みたいな今日。 傘の中で聞いてる雨音、ひとつひとつが優しい。 絶え間なく降り注いで。 僕が「雨ニ唄エバ」 はしゃいでる目の前が全部ぼやけていく。 絶え間なく降り注いで。 僕が「雨ニ唄エバ」 はしゃいでる目の前が全部ぼやけていく。 雨粒が残していく丸い小さな花が、 道の上、いっぱいに咲いて広がっていく。 咲いて広がっていく。 咲いて広がっていくーーーー。