ロッソ熊本 2005


ロッソ熊本 JFL昇格正式決定!!
 12月8日、JFLの評議員会は来期のJFL昇格チームについて、地域決勝大会1位のFC琉球、2位のジェフユナイテッド市原千葉アマチュアに加え、愛媛FCのJ加盟に伴う拡大措置で、3位ロッソ熊本の昇格を正式に決定した。(12月8日)

地域決勝最終日 ロッソ ジェフユナイテッドに破れ3位で終わる
 全国地域リーグ決勝ラウンドは12月4日最終日。第一試合でFC琉球がバンディオンセ神戸に同点に追いつかれ、ようやくPK勝ち。勝ち点が7で止まったため、ロッソ熊本が90分で勝利すれば得失点差で逆転優勝の展開に。
 FW福嶋を怪我で欠くロッソは、高部を先発で起用した。前半、累積警告などで主力2人を欠くジェフの攻撃の芽をほとんどつぶし、ロッソの一方的な攻勢が目立つ。最後の連携が悪いものの、ゴールは時間の問題と思えた。
 しかし後半、DFも上がって少し前掛かりになっていたところに、カウンターをくらい失点。まだ早い時間帯、いつものロッソなら建て直していけるところだが、さすがに3連戦の疲れからか、ボールへの詰めが甘く、足が動かない。頼みの町田もオフサイドを連発。そんななかでジェフに同じようにカウンターで追加点を献上。ようやく火が着いたロッソは、CKからの混戦を鈴木勝が押し込み1点を返すが時すでに遅し、ジェフに逃げ切られ、痛恨の敗戦。勝ち点で逆転されて3位に陥落した。
 1位FC琉球と2位ジェフ・ユナイテッド市原・千葉アマチュアはJFLに自動昇格。ロッソ熊本は、5日のJリーグ愛媛の昇格決定後、正式には8日行われるJFLでの委員会決定を待たねばならなくなった。(12月4日)

地域決勝2日目 ロッソ熊本 神戸を下し3位以内決
 全国地域リーグ決勝ラウンドは12月3日第2日を迎え、ロッソ熊本はバンディオンセ神戸を寄せ付けず、3−0で下し3位以内を確保。JFL昇格をほぼ決定づけた。
 昨日の試合で負傷したFW福嶋に代えて、町田を先発起用。昨日の嫌な敗戦ムードを断ち切る先制弾は前半4分、インターセプトからドリブルで上がったボランチ熊谷が、フリーの米山にラストパスと見せかけて自らミドルシュート。GKは反応できずゴール右角に突き刺さった。その後神戸も猛攻をしかけるが、ロッソ守備陣がしのぎ前半を終える。後半20分、混戦のなかで山口が押し込み追加点。ロスタイムまで必死に追いすがる神戸に対し、逆にロッソはカウンターから町田がミドルを決め駄目押しの3点目。神戸に快勝した。
 ロッソは勝ち点4とし、3位以内を決定。愛媛FCのJ2昇格待ちとはいえ、JFL昇格圏内を確保した。一方、FC琉球はこの日もジェフ・ユナイテッド市原・千葉アマチュアを1−0で下し、勝ち点を5とした。(12月3日)

地域決勝1日目 ロッソ 琉球にロスタイム追いつかれPK負け
 全国各地域リーグの決勝ラウンドは、12月2日岡山市桃太郎スタジアムで開幕。初日ロッソ熊本は同じ九州リーグの好敵手FC琉球と対戦。慎重な試合運びのなか後半15分、森のクロスにファーサイド町田が足で合わせて1点をもぎ取り、そのまま逃げ切りを図ったが、ロスタイム残り数十秒のところエリア内で倒して痛恨のPKを与え、同点に追いつかれる。PK戦の勝負を4−5で落とし勝ち点1に止まった。
 続くバンディオンセ神戸対ジェフ・ユナイテッド市原・千葉アマチュアの試合は、ジェフが少ない好機をきっちりものにして0−2で勝ち点3とした。 (12月2日)

ロッソ熊本 盛岡下し決勝ラウンド進出
 全国地域リーグ予選ラウンドは11月26日第2日を迎え、ロッソ熊本はグルージャ盛岡を1−0で下しB組1位となり、決勝ラウンド進出を決めた。
 昨日の反省からか守備から入った感のあるスタート。一方、岩手からJリーグ入りを目指すクラブチーム・グルージャ盛岡は、名古屋から補強した高さのあるFW平山を中心にのっけからガツガツと当たってきた。4分にはその平山の頭に合わせるが、これは枠をそれて事なきを得る。一方的に盛岡の攻勢が続く展開に、サポーターは固唾を呑む。しかし、ようやく20分過ぎからじょじょにロッソもペースを掴み始め、鈴木勝、福嶋が惜しいシュートを放つ。お互いペースを譲ろうとしない緊迫した展開で前半を終えた。
 後半開始早々、GK加藤のクリアを奪われすかさずシュートされるが枠をそれヒヤリとさせられる。4分、今度は福嶋が強烈なシュートを放つが盛岡クリア。続くCK、森からのボールは綺麗に弧を描くとキャプテン朝比奈の頭にどんぴしゃ。ゴールに突き刺さりロッソが先制点を上げた。
 その後は一進一退の攻防。ロッソは森に代えて河野、米山に代えて町田を入れ攻勢に出る。お互いにチャンスをものにできぬまま時間が過ぎる。もはやロッソは虎の子の1点を守りぬくしかない。ひとつのミスも犯せないシビレる時間帯を精神力で走りぬき、ロッソ熊本が盛岡を完封。連勝でB組1位を決め、来週2日から岡山で行われる決勝ラウンドに駒を進めた。
 同日行われたA組FC琉球対佐川急便中国戦は、琉球が佐川を下し同じく決勝ラウンド進出を決めた。(11月26日)

地域決勝予選 ロッソ初戦を辛勝
 全国各地域リーグの予選ラウンドが、11月25日熊本大津、高知の2会場でスタート。B組のロッソ熊本は、ファジアーノ岡山と接戦を演じ、4−3で辛くも勝利を納め勝ち点3とした。
 晴天の大津競技場、およそ3200人のホームサポーターの声援のなかキックオフの笛が鳴り終わったとたんの1分、ロッソDFの小さいクリアを奪った岡山がいきなりシュート。これがゴール右角に突き刺さり早くも先制されてしまう。引いて守ってくると思われた岡山だったが、その後もDFラインを高く上げ、中盤のプレスも早く、なかなかロッソのボール回しもうまくいかない。しかし、徐々にペースを掴んだロッソ、シュートシーンが増え始める。31分、右サイドでボールをもらったFW福嶋が綺麗なドライブのかかったミドルシュートを放ち同点にすると、42分、43分と立て続けにFW米山が追加点を上げ逆転で前半を終える。
 後半10分にはCKに飛び込んだDF河端のヘッドで4点目。勝負はついたかに見えたが、18分DFのミスでオウンゴールを献上すると、続く22分には流れのなかから失点。4−3に詰め寄られる。ロッソは森に代えて山口、熊谷に代えて河野を投入し、流れを引き戻そうとする。ロスタイム5分、危険な時間帯が続いたが主審の笛がロッソ熊本の逃げ切り勝利を告げた。
 ロッソ熊本は明日のグルージャ盛岡戦で勝利を納めると、決勝ラウンドへの出場が決まる。同日行われたA組FC琉球対ホンダルミノッソ狭山との試合は4−1でFC琉球が勝ち点3をもぎ取った。 (11月25日)

地域リーグ決勝大会予選ラウンド日程・組合せ決まる
 全国各地域リーグの覇者が集い、11月25日から熊本大津、高知の2会場で開催される地域リーグ決勝大会予選ラウンドの組合せと日程が決定した。注目のロッソ熊本の入った予選B組は、東北リーグ2位のグルージャ盛岡と中国2位のファジアーノ岡山。ともにJリーグを目指すクラブチームとあって、厳しい戦いが予想される。一方、ロッソ熊本は、12月末日までの期間限定移籍で、アビスパ福岡の福島洋、セレッソ大阪の米山大輔と2人のFWを獲得。弱点である得点力を補強した。B組日程と、その他の組合せは以下のとおり。
11月25日(金)13:15〜ロッソ熊本vsファジアーノ岡山
11月26日(土)13:15〜ロッソ熊本vsグルージャ盛岡
11月27日(日)13:15〜ファジアーノ岡山vsグルージャ盛岡
いずれも大津運動公園球技場
A組:FC琉球・ルミノッソ狭山・佐川急便中国(いずれも大津運動公園)
C組:ジェフユナイテッド市原千葉アマチュア・ノルブリッツ北海道・TDK秋田・長野エルザ(いずれも高知会場)
D組:静岡FC・南国高知FC・バンディオンセ神戸(いずれも高知会場)
(10月24日)

全国社会人大会 ロッソ熊本 新日鐵大分と優勝分ける
 九州リーグ代表として10月21日から兵庫県で行われた全国社会人選手権大会に出場したロッソ熊本は、主力5名を登録から外し、若手主体で臨んだ。1回戦関西リーグ2部の佐川急便京都を高部、福王の得点で2−0で下すと、2回戦では地域リーグ決勝にも北海道代表として出場するノルブリッツ北海道を鎌田、内林、奈良のゴールで完封勝利。続く3回戦では地元三様電機洲本を高部の2点、鈴木祐輔、鈴木勝大、奈良の大量得点で5−0と連続完封。準決勝へと駒を進めた。
 準決勝の相手バンディオンセ神戸は関西リーグ覇者として地域リーグ決勝にも出場する。壮絶な点の取り合いとなったこの試合。森戸、内林、鈴木勝、最後は河野の勝ち越し弾で4−3で下し、決勝に進出した。
 決勝は奇しくも九州リーグでロッソ熊本を苦しめた新日鐵大分との戦い。リーグではかろうじて2戦2勝とはいえ、実力のあるあなどれない相手。 前半早々大瀬良のCKから市村が先制弾を挙げるが、33分には大分長木のゴールで追いつかれる。後半早々にも大分長木に追加点を奪われるが、この大会当たっている大瀬良のゴールで同点に追いついた。試合は同点のまま延長戦へ。しかし延長前後半でも決着がつかず、大会規定によりロッソ熊本と新日鐵大分、両チーム優勝となった。
 ロッソ熊本は九州リーグ優勝に続き、2つ目のタイトルを獲得。全国大会でその名を知らしめた。(10月19日)

九州リーグ最終週 ロッソ FC琉球を退け優勝決める
 10月2日、九州リーグの最終週、ロッソ熊本はKKウイングで、2位FC琉球と優勝を賭け直接対決。リーグ3連敗のロッソに対してFC琉球は昇り調子。厳しい戦いが予想された。
 厳しい残暑のなかキックオフ。最終戦のロッソは鈴木勝、熊谷のダブルボランチに嘉悦、奈良の2トップ。このところの連敗に怒ったサポーターの昨日のブーイングに奮起したのか、今日のロッソイレブンの動きは目覚しい。ボールもまだ落ち着かない開始5分、FKから押し込んだロッソは、クリアボールを森が再びファーサイドに上げると左サイド鎌田がヘディング。これがゴール右角に決まって先制する。
 FC琉球も22分、GKのクリアボールを拾ってミドルシュート。しかしこれは左にそれた。その後も続く琉球の時間帯をしのいだロッソ。キャプテン朝比奈の果敢なオーバーラップでチャンスを作るが追加点はとれず前半を終えた。
 後半点を取りに来た琉球。2分、絶好の位置からのFKで直接ゴールを狙うが左にそれた。6分には、コーナーキックをヘッド。これも枠を越え事なきを得た。対するロッソは流れを変えるため高部、関、河野を次々に投入。琉球はダシルバ、黒田を入れてより攻撃的に。ここでこらえきれずに失点を許してしまうのが、このところのロッソだったが、今日は前線、中盤でのプレスも途切れず、DFもよく足が出ている。ロスタイムもしのぎきり、1−0でFC琉球に勝利。念願のリーグ優勝をホームサポーターの前で決めた。
  九州リーグは全日程を終え、ロッソ熊本が優勝。2位FC琉球、3位Vファーレン長崎。ロッソ熊本のDF福王が最優秀選手賞を受賞。得点王はNW北九州池元。
 ロッソ熊本とFC琉球は、JFL昇格を賭け11月25日から行われる地域リーグ決勝大会予選ラウンドに出場する。(10月2日)

九州リーグ17週 ロッソ 沖縄かりゆしにPK負け
 10月1日、九州リーグは県民総合運動公園でも最終熊本ラウンドを迎えた。第17週、ロッソ熊本は、沖縄かりゆしと対戦。リーグ2連敗と調子を崩しているロッソだが、この試合に勝てば最終週を待たずリーグ優勝が決まる。流れを変えたいロッソは、首藤、高部の2トップ。
  序盤からボールを支配するのはロッソ。7分、左サイドから関がシュートまで持ち込むがGKに阻まれる。10分には高部の頭にどんぴしゃ合うが、これもキーパー。ようやく13分左位置からのFK関のボールを、ニアサイド高部がヘッドでそらして、ロッソ熊本が先制した。この後も攻めるのはロッソ。沖縄はときおりカウンターを見せるばかり、しかし、ロッソの度重なる攻撃も、枠を捉えられずじょじょにリズムを崩し始める。そうこうしている43分、ロッソDFのバックパスが奪われ、ペナルティエリアに持ち込まれると、思わず後ろから倒してしまいPK。沖縄にこれをきっちり決められ同点とされ前半を終えた。
 後半もロッソのペースだが、点を取れないロッソ。運動量の多い河野や、FWとして内林などを入れかき回すが急造のフォーメーションではコンビネーションがあわない。終盤FW奈良を投入するがこれも実らずスコアレス。ここでロッソのこの試合での優勝はなくなった。
  PK戦となった勝負は、5人目の朝比奈が外したのに対して、沖縄は5人全員がきっちりと決め、4−5。ロッソは勝ち点1に止まり、優勝タイトルは最終戦にもつれた。 (10月1日)

九州リーグ16週 ロッソ V鹿児島に逆転負け
 9月25日、九州リーグは第16週を開催。既に2位以内を決め首位を走るロッソ熊本は、ホーム大津球技場にヴォルカ鹿児島を迎えた。鹿児島は後半戦に入り5連勝と勢いを上げている。一方のロッソは、前週のVF長崎にPK負け、先週の天皇杯でもJFL三菱自動車水島に延長戦で破れ元気がない。ここはホームのサポーターを前に、きっちりと実力を示したいところ。
  地域決勝を前に色々試しているというロッソ。この日は、GK太に、鈴木祐、福王、河端の3バック。山口、熊谷をダブルボランチに置いて、右に鈴木勝、左鎌田、トップ下に森。嘉悦と町田の2トップという布陣。
 開始早々、山口のスルーパスに裏をとった嘉悦の挨拶代わりのシュートはポストに嫌われる。一方的にボールを支配するのはロッソ。12分にも嘉悦のシュート。16分には鎌田。18分には町田。しかし枠は捉えられない。いつものように好機を逸している間に、ペースは徐々に相手に移る。20分以降は鹿児島の時間帯に。
 町田が足を痛め、ひさびさに首藤が入る。28分、鈴木勝のセンタリングに首藤が飛び込んだがゴール右にそれた。前半終了間際、山口のミドルがバーに嫌われ前半を終える。
 後半から嘉悦に代えて奈良を投入。点を取りにくる鹿児島の攻撃をしのぎ、ロッソは鎌田に代えて濱田を入れる。右に濱田、鈴木勝をボランチに、森を左、山口をトップ下にポジションチェンジ。その後、森に代わって関が入ると、奈良と関のトリッキーなドリブルからチャンスが生まれ始める。右サイドの濱田の大きなサイドチェンジも効いている。23分スローインからすぐのクロスに山口が飛び込んでヘッドで決め、ロッソ熊本が先制した。
 しかし、中盤での鹿児島のラフプレーで集中力を欠いたのか、31分右ハーフラインからのロングクロスに鹿児島FW西がそらして同点弾。そのすぐ後、前目でクリアしたGK太のクリアを中盤にいた西が、狙いすまして太の頭越しにロングシュート。これが決まって鹿児島が逆転。38分、今度は左からのロングFKに三度西が頭で合わせて追加点。10分間の間にハットトリックを決めた。ロッソも山口、奈良、首藤の攻撃陣が最後まで奮闘するがゴールは遠く、鹿児島に初の90分負けを喫した。(9月25日)

ロッソ熊本 天皇杯1回戦で三菱水島に敗退
 9月17日、天皇杯は各地で1回戦を開催。ロッソ熊本は岡山県代表の三菱自動車水島FCを水前寺競技場に迎えた。三菱水島は昨年の地域リーグ決勝で優勝しJFLに昇格したものの、現在最下位。ロッソ熊本にとっては、11月の地域決勝を占う格好の対戦相手となった。
 試合開始早々からペースを握るのは格下のはずのロッソ。13分、混戦のなかからの森のシュートはポストに当たり、続くCKからの町田のヘッドもポストに嫌われた。一方の三菱水島は、JFLでの戦い方と同じか、堅く守ってカウンターという戦法。しかしこれが前がかりのロッソDFの裏をとり、24分左サイドから切れ込んでシュート。一旦はGK加藤が跳ね返すが、そこに詰めた三菱にうまく押し込まれ先制を喫す。
 その後ロッソは、左の関と中央の森をポジションチェンジ。一方的に試合を進めるが、ゴール前でのパス回しやフィニッシュの精度など欠点が直っていない。
 1点ビハインドで迎えた後半、早く同点にしたいロッソ。相変わらず三菱の狙いはロッソDFの裏に縦パス1本。前がかりなロッソは危ない場面もあるが、GK加藤の果敢な飛び出しでなんとか凌ぐ。後半早々に奈良を投入。奈良は並外れた玉際の強さを見せるが、まだ回りとのコンビネーションが合わない。残暑らしい日照りのなか消耗する両チームの選手たち。 三菱の選手たちは、この1点を守りきろうと必死のプレスでロッソの攻めを断つ。ロッソはDF朝比奈を前線に上げてパワープレイに挑むが時は無情にも過ぎていく。諦めかけたロスタイム、朝比奈の必死のヘッドで劇的に同点に追いついた。
 試合は15分ハーフの延長戦へ。追いつかれた三菱にもう戦う力は残っていない。疲労困憊、常に負傷者がフィールド外にいる状態。しかしロッソも運動量が落ち、数的有利な状況を活かしきれない。相変わらず最後の詰めが甘く、徐々にワンタッチパスのミスも目立ち始めた。集中力が切れかけた延長後半、三菱前線の選手にうまくボールが渡り勝ち越しのゴール。ハンドの反則をアピールするロッソイレブンだったが認められず、1−2で敗戦。ロッソ熊本として初めて挑んだ天皇杯は、1回戦敗退で終わった。 (9月17日)

ロッソ熊本 VF長崎にPK負け 初の黒星喫す
 九州リーグは9月4日、各地で第15週を開催。ロッソ熊本はホーム水前寺にVファーレン長崎を迎えた。既に前週で2位以内が確定、決勝大会進出を決めているロッソに対し、VF長崎はこの試合を落とせば2位以内が消えるという状況。 台風の余波で、小雨まじりの曇天、風が強い環境のなかキックオフ。
 ロッソ熊本はDFの要、キャプテン朝比奈を累積警告で欠き、鈴木祐輔が入った3バック。森が九州リーグ初スタメンでトップ下に入り、関がFWで先発する。やはりV長崎は予想どおり中盤を省略し、ロッソDF裏にロングボールを放りこんでくる戦法。対する今日のロッソはパスミスが多く、なかなかペースをつかめない。前半19分Pエリアぎりぎり外でFKの絶好のチャンスも、関のキックにゴール前のヘッドが合わない。29分には長崎にCKから攻め込まれるがキーパーチャージに救われた。ようやく36分、右サイドで森と関がパス交換でDFをかわすと、関からのラストパスを上がっていた市村がゴールに蹴り込みロッソが先制、前半を終える。
 いつものように交代なしで迎えた後半、落ち着いて試合を支配しはじめたロッソだったが、相次ぐシュートミスで徐々にリズムを崩しはじめる。13分、長崎GKのロングフィードを中盤で後ろにそらしたボールが、長崎側にうまく渡ってしまい、代わって入ったばかりの長崎森本に豪快にミドルで決められて同点にされる。ロッソはあわてることなく自分のサッカーを続けるが、度重なるチャンスも枠を捉えられない。長崎も勢いは衰えず、23分原田のFKはわずかにゴール左にそれ、27分の低いセンタリングも幸い長崎に合わずに事なきを得たが、熊本を震撼させた。
 試合はついにロスタイムも使い果たし後半終了。ロッソ熊本は初の引き分けPK戦を迎えることとなったが、このPK戦に2−4で破れ、リーグ始まって以来の初黒星を喫した。
 ロッソ熊本の連勝は14でストップしたが、首位はキープしている。 (9月4日)

ロッソ熊本 鶴屋を下し天皇杯出場決定
 天皇杯県代表を決めるNHK杯県サッカー選手権決勝は、8月28日水前寺競技場でロッソ熊本と鶴屋百貨店(社会人1位)が対戦した。
 ロッソ熊本はトップ下に森を置き、このところのベストメンバーで挑む。対する鶴屋は相良、村上、藤家など元アルエット熊本の選手を擁し、準決勝の大津高戦を完璧な戦術で勝ち上がってきた。この日も、堅い守備からボランチの位置で相手パスを奪いカウンターという戦術。しかし、ロッソはDFからの正確なサイドへのフィード、あるいは森のキープ力などで鶴屋の目論見を外してかかる。前半16分に町田が左から上がった関に渡すとセンタリング。これを中央でDFをうまく外した嘉悦がビューティフルヘッドで先制。その後、得意のすばやいリスタートなどでロッソゴールを脅かす鶴屋。せめて1点のビハインドのまま終了したかったが、前半終了間際のCKのクリアミスを朝比奈が決めてロッソ2点差とする。
 後半開始早々、点を取りたい鶴屋は藤家を絡めて攻撃を作るが、ロッソDFに阻まれる。逆に10分、町田、山口の華麗なワンツーから最後はフリーの嘉悦にパスが出て3点目。じょじょに足が止まり始めた鶴屋がPEに入った森を後ろから止めてファールを犯すと、このPKを山口がきっちりと決めて4点目とした。
 一矢報いたい鶴屋だったが、ロッソ交代で入った鈴木勝からのフィードを同じく交代で入った高部に決められ鶴屋は万事休す。ロッソ熊本が鶴屋百貨店に完封勝利、天皇杯出場権を得た。
 ロッソ熊本は、9月17日に同水前寺競技場で行われる天皇杯1回戦で、岡山県代表三菱自動車水島(JFL)と対戦する。 (8月28日)

九州リーグ第14週 ロッソ 新日鐵大分下し地域決勝進出決める
 8月7日、九州リーグ第14週、ロッソ熊本は敵地大分はサンスポランドみえにて新日鐵大分と対戦。この試合、3位新日鐵大分に90分以内で勝利し勝ち点3を獲得すると、リーグ2位以内が決定するという大一番。ロッソ熊本は新日鐵大分に先制されるものの、ロスタイムに劇的な逆転勝ちをおさめ、全国最速で決勝大会進出を決めた。
 大分としても負けられない試合。開始早々果敢に攻めてくる。11分のシュートは辛くもポストに助けられた。ロッソも24分河端のヘッド、鎌田のシュートなど惜しい場面が続いた。両者互角の撃ちあいのなか先制点が鍵かと思わせた33分、大分にPKを与えてしまう。しかしこれを名手GK加藤が止めてことなきを得る。前半両者スコアレス。
  後半に入ってロッソはいつもどおりフレッシュな選手を次々と入れてかき回すが、ラストパスが通らずフィニッシュまで至らない。遂に24分、大分のミドルシュートを加藤が弾くもののゴール。先制点を奪われた。ようやく火がついたかロッソ、DF陣も上がり右から左から全員攻撃。しかしシュートはいずれも枠を逸れ、時間は刻一刻と過ぎていく。ロッソ初黒星か、と思われたロスタイム、関のFKが決まって同点とすると、押せ押せのムードのなか福王のクロスを河端がヘッドで押し込んでとうとう逆転。ロッソ熊本が際どい逆転劇で新日鐵大分を沈め2位以内を決定。JFL昇格をかけ11月に行われる地域リーグ決勝大会進出を全国最速で決めた。(8月7日)ロス。高部のファーストタッチは3点目としてゴールに突き刺さり、追いすがるNW北九州を突き放した。(7月31日)

九州リーグ第13週 ロッソ 北九州下し連勝伸ばす
 九州リーグ第13週は7月31日各地で行われ、ロッソ熊本はホーム水前寺競技場でNW北九州と対戦。3−1で下し開幕13連勝、単独首位を守った。
 NW北九州は先週新日鐵大分と引き分けに持ち込むなど、このところ調子を上げている相手。一方、ロッソは第2ラウンドに入り下位チームにいずれも1−0と苦戦を強いられている。朝方まで雷を伴って強く降った雨がようやく上がったものの、蒸し暑い天気のなかキックオフとなった。
 下位チームのように退いて守るようなことはない北九州。コンパクトな中盤でプレスをかけてくる。しかしロッソは、北九州のDFの裏が面白いようにとれる。前半10分、オフサイドぎりぎりで中央鎌田にパスがとおり、DFと競いながらも押し込んで早速ロッソが先制。大量得点を予感させた。しかし、その後のチャンスをつぶしている間に、流れは北九州に。23分のFK、続く24分のCKはGK加藤の活躍でなんとか防ぐ。ようやくの追加点は31分、CKを上がっていたDF河端がどんぴしゃ頭で決めて北九州を突き放した。
 後半、点を奪いにきた北九州。ロッソのパスミスを突いて再三チャンスを作るがなんとか凌いだ。17分、左サイドに走りこんだ鎌田からのパスを町田が豪快にシュート。GKが弾いたところを再びシュートするが枠をそれた。逆に31分、Pエリアに走りこんだ北九州の選手に対するスライディングでGK加藤が反則を取られPK。これを北九州池本に決められ1点差。押せ押せムードの北九州に対して、ロッソは流れを断ち切るため森を今期初投入。森は非凡なテクニックを見せる。更に40分過ぎFW高部が入ると、セットプレーからMF関はファーサイドの高部の高い打点へピンポイントにクロス。高部のファーストタッチは3点目としてゴールに突き刺さり、追いすがるNW北九州を突き放した。(7月31日)

九州リーグ第12週 ロッソ 海邦銀行SCを1−0で下す
 九州リーグ第12週は7月24日各地で行われ、ロッソ熊本は沖縄東風平運動公園サッカー場で海邦銀行SCと対戦。1−0で辛くも下し開幕12連勝、首位を守った。
 前回水前寺の対戦で、退いて守ってくるとわかった相手に対し、ロッソは朝比奈、福王、河端の3バックで挑む。開始早々FW嘉悦がフリーになるがゴールならず。台風の影響か風下のロッソは戦いにくい状況。しかし前半22分、山口のクロスを町田がヘッドで落としたところに濱田がゴール。ロッソが先制とする。その後もボールを支配するのはロッソだったが、退いて守る海邦のゴールをなかなか割れない。後半30分、熊谷からのパスに町田がGKと1対1になるが決めきれず。反対に海邦が勢いづきカウンターをしかけるが、ミスに助けられる。なんとかロッソが1−0のまましのぎきり、開幕からの連勝を守った。(7月24日)

NHK杯 ロッソ 激雨のなかルーテル学院高下す
 天皇杯予選を兼ねるNHK杯熊本県選手権1回戦。ロッソ熊本はルーテル学院高と七城町サッカー場で対戦。激雨のなかの対戦は 3−0でロッソ熊本に軍配が上がった。また鶴屋百貨店は熊本大学を2−1で下した。(7月10日)

九州リーグ第11週 ロッソ 下位サン宮崎にも辛勝
 7月3日九州リーグは沖縄で第11週を開催。首位をひた走るロッソ熊本は昨日最下位から脱したサン宮崎と対戦。昨日と同様に1−0で辛勝。11連勝とし勝ち点を33に伸ばした。
 ロッソ熊本はキャプテン朝比奈を休めて、怪我から復帰した河端をCBにおく4−4−2のシステム。 右サイドには鈴木勝を置いた。昨日と同じように完全に退いて守る相手に対して、始終ボールを支配するのはロッソ熊本。前半12分に鈴木勝のアーリークロスに、関が合わせて先制する。
 後半昨日と同じように右サイドに市村 、FWに首藤などを入れてかき回すが、追加点はならず。結局前半の1点が決勝点になり、ロッソ熊本が勝利。首位を守った。(7月3日)

九州リーグ第10週 ロッソ 苦しみながらも三菱重工
 九州リーグは沖縄ラウンドで後半戦に突入。7月2日、ロッソ熊本は北谷公園陸上競技場で三菱重工長崎と対戦し、1−0で辛くも勝利した。
 試合は完全にロッソペース。開幕試合で7点を奪った相手だけに楽勝感がただよったが、この日の長崎はFW一人を前線に残し、残りはほとんど自陣。ロッソがボールを持つと、全員がペナルティエリア内で堅く守った。それに対してロッソ攻撃陣は、シュートがバーやポストをたたくなど精度が低く、エリア内での崩しも工夫がない。しかし前半44分、高部のヘッドがバーにあたった折り返しを町田が頭で押し込み先制する。
 後半途中からは、怪我から復帰した首藤や市村を投入。相手をかき回したが点には結びつかなかった。「試合に勝利したことは100点だが、内容は2、30点。」池谷監督は、チームの課題を口にした。 (7月2日)

九州リーグ前半最終戦 ロッソ 琉球との頂上決戦を征す
 6月19日の九州リーグ第9週、ロッソ熊本は大津町運動公園球技場で、勝ち点1差で2位に着けているFC琉球と首位の座を賭けて戦った。集まった9800人以上の観客で球技場が埋まった。
 この日のスタメンは、GKにベテラン加藤。朝比奈、福王、鈴木祐輔の3バックに、熊谷、鈴木勝のダブルボランチ。右河野、左関、トップ下に山口。2トップは嘉悦、町田。
 開始早々、スピードを活かしたサイド攻撃で攻め込むのはロッソ熊本。対する琉球はファールでしか止められずイエローを連発。15分に琉球黒田がDFの裏をつきゴールするが、これはオフサイドの判定。しかし、この後も徐々にパスを繋ぎ始めた琉球がペースを掴み、再三ロッソゴールを脅かす。お互い少しのミスも許されない緊張した展開のなか、琉球クリスティアーノが2枚目のイエローで退場。しかし琉球は人数の少なさを感じさせることなくその後も攻め続けた。
 スコアレスのまま後半に突入。河野と嘉悦を下げ、濱田、高部を入れたロッソは、4−4−2のシステムに変更。しかし琉球の中盤での当たりが強く、なかなかパスを繋げない。攻めていた琉球だったが、リカルドもイエロー2枚目で退場になると、すかさず中盤に永井を投入して完全に引き分けねらいに戦術変更。退いて守る琉球に対してロッソは遠藤を投入し、左サイドからも波状攻撃。決勝点は何回かのコーナーキックから全員が飛び込み、遠藤が競って押し込んだもの。その後、負けられない琉球はDFを上げてパワープレーに出るが、この試合の重要性を誰よりも知る池谷監督は選手にボールキープを命じ、1−0で逃げ切り。ロッソ熊本が大事な頂上決戦をものにして首位を守った。(6月19日)

九州リーグ第8週 ロッソ 沖縄かりゆしを粉砕
 6月18・19日の両日、九州リーグは大津町運動公園で第8・9週を集中開催。18日ロッソ熊本は沖縄かりゆしを7−0で下した。
 かつて九州リーグを連覇した覇者沖縄かりゆしも二度目の選手大量離脱で、今期は下位に低迷している。一方のロッソは開幕から7連勝し、この日もきっちりと勝ち点をもぎとって、翌日のFC琉球との首位攻防戦に備えたい。
 ロッソのゴールを守るのは久々の太。朝比奈、福王、鈴木祐の3バックに、佐川急便東京から新加入の熊谷、鈴木勝をボランチに置き、右には濱田、左に関、トップ下に鎌田。町田と嘉悦の2トップという布陣。
 立ち上がりは互角。スピードのある濱田のサイドからチャンスを作るが、一方の沖縄もシュートまで持ち込む。先制点は前半20分、ロッソ新加入熊谷からのスルーパスに町田がDFのラインを破り、関にアシスト。関は寄せたDFをみごとに切り返してゴール角に決めた。23分には濱田のクロスを町田がヘッドで決めて追加点。35分にはショートコーナーから福王が3点目を決めた。
  後半も勢いは衰えず、交代で入った高部が6分、4点目を挙げると、同じく山口もDFのクリアミスを押し込んで追加点。試合を決定づけると、ロスタイムに高部が連続得点でハットトリックを達成し勝利に花を添えた。(6月18日)

九州リーグ第7週 ロッソ ヴォルカ鹿児島破り7連勝
 6月5日、九州リーグ第7週、ロッソ熊本は敵地姶良総合運動公園でヴォルカ鹿児島と対戦。
 怪我で戦列を離れていたMF鎌田が、黒いフェイスガードを着け先発で復帰。トップ下の定位置に入った。序盤ボールの支配率はややロッソが上回るものの、高い位置でラインを維持する鹿児島のディフェンスの裏をなかなか取れない。前半終了まぎわには逆に鹿児島に攻め込まれるが、GK加藤がしのいだ。
 後半早々、鎌田に代えて右サイドに濱田を投入。じょじょに好機を作り始めるが、いくつかのフリーのチャンスをシュートミスで外してしまう。ようやく後半20分、ペナルティーエリア内の混戦のなかMF関が右足を振りぬき、バーに当たるもののゴール。先制点を奪う。その後も足が止まった鹿児島を攻め立てるが、バーやポストに嫌われてばかり。ロスタイム、関のクロスをファーサイドの河野が折り返したところをFW町田が蹴り込み駄目押しの追加点。鹿児島を突き放した。 (6月5日)

九州リーグ第6週 ロッソ Vファーレンに逆転劇
 5月29日、九州リーグは第6週を迎え、ロッソ熊本は敵地島原で今期昇格のVファーレン長崎と初対戦した。
 新生Vファーレン長崎には、昨期までアルエット熊本に所属した田尻、松浦、大濱が移籍。一方のロッソ熊本は、定着してきた3バックに、嘉悦、高部、町田の3トップという超攻撃的布陣。
 しかし開始から中盤の厳しいプレスで長崎が押し込む。 長崎のプレスから熊本もパスミスが目立ちシュート数もほぼ互角の展開、スコアレスで前半を終える。
 後半4分先制したのは長崎。長いFKにヘッドで合わせて先制。しかし、ロッソもすぐあとMF関のヘッドで同点にすると、23分にFW町田がボレーシュートを決めて勝ち越し。 後半になりじょじょに長崎の足は止まり始め、終了まぎわの42分に町田が駄目押し3点目を決めると3−1で長崎を退け、開幕6連勝を飾った。(5月29日)

九州リーグ第5週 ロッソ 新日鐵大分下し首位の座守る
 九州リーグは5月22日各地で第5週を行い、ロッソ熊本はホーム八代運動公園多目的広場で新日鐵大分と対戦した。
 八代での初のホームゲーム。芝の状態から急遽多目的広場に変更されたが、 ロッソの勇姿を人目見ようと2500人を越えるサポーターが集結した。相手は開幕前の練習試合で引き分けた九州リーグの古豪新日鐵大分。しかも大分はこの日まで引き分けを入れて負け知らずで3位をキープ。ロッソ熊本にとっては序盤戦の大きなヤマとも言える一戦。
 ロッソのフォーメーションは前週と同じく朝比奈、鈴木祐、福王の3バックに高部、嘉悦の2トップ。開始早々から積極的に攻めるロッソ。しかし新日鐵大分もこれまでの相手と違い退いては来ない。それどころか中盤でのプレスから奪うと果敢にロッソゴールを脅かす。GK加藤の好セーブに助けられること数度。 ようやく前半39分にCKから上がっていたDF朝比奈が蹴り込みロッソが先制する。
  後半も前線で激しくプレスするのは新日鐵大分。しかし、同点もしくは1点先取で逃げ切りという方程式を描いていた新日鐵大分は、じょじょに攻めてを欠き、足が止まりはじめる。それまでつながりの悪さはあったが、ようやくロッソがボールをまわし始め、後半27分MF関が左サイドに入り込み正面から上がってきたMF河野にアシスト。これをミドルでみごとに決め追加点。新日鐵大分を完封で下し首位を守った。(5月22日)

九州リーグ第4週 ロッソ NW北九州下し全勝守る
 九州リーグは5月15日各地で第4週を行い、ロッソ熊本は新門司球技場で昨季6位のNW北九州と対戦した。
 首藤、鎌田、市村、大瀬良を怪我で欠くロッソ熊本は、この日朝比奈、福王、鈴木祐輔の3バックに、山口、鈴木勝大のダブルボランチ。右サイドに内林、左サイドに関、トップ下に河野、2トップが高部、嘉悦の布陣。対する北九州はFWに植木、左サイドに森本など元アルエ勢を擁する。
 前半早々12分に関のFKを嘉悦が頭で合わせてロッソが先制する。しかしその後は、中盤を支配するものの引き気味の北九州に手こずるロッソ。内林サイドから攻撃を作るがなかなかシュートまで撃たせてくれない。北九州のカウンターにうまく対処していたロッソだったが、前半ロスタイムに朝比奈がエリア内で倒してPK。これを北九州の植木がきっちりと決めて同点となり前半を終えた。
 後半ロッソは内林に代えて濱田を投入。6分またも関のFKから相手クリアミスを詰めていた鈴木祐輔が押し込み勝ち越し。18分には右サイドからの河野のセンタリングに高部がみごとなボレーシュートを決めて北九州を突き放した。ロッソは開幕から4戦連勝で首位をキープしている。写真提供:ロッソ写真館 (5月15日)

九州リーグ第3週 ロッソ 海邦銀行に辛勝
 4月24日、ロッソ熊本は九州リーグ第3週をホーム水前寺で迎えた。対するは昨年7位の海邦銀行SC。初のホームゲームとあって水前寺競技場にはキックオフ前から次々とファンが詰めかけ、最終的には4000人以上に膨れ上がった。
 試合は開始から完全にロッソのペース。退いて守る海邦銀行は、2トップのカウンター攻撃にまかせっきりだが、ロッソのCB朝比奈、福王がうまく対処している。11分には山口のパスから市村がシュートするも右にそれ、16分、18分には朝比奈のヘッドがゴールに嫌われた。ほとんど海邦サイドでゲームが進むが、ゴール前で乱立する相手にアイデア不足で、ラストパスまでの精度にも欠ける。44分、この日スタメンで入った嘉悦が左から上げたボールを鎌田が押し込みようやく先制するが、すぐ後にPKを与え、1−1で前半を終えた。
 疲れの見え始めた海邦銀行に対して、ロッソは関、高部、河端と次々に投入。しかし、幾たびのチャンスも海邦の堅い守りに跳ね返される。引き分け狙いが見えてきた海邦銀行。ロッソもこのままでは終われない。終了まぎわの数度のCKからの攻撃もクリアされ万事休すかと思われた44分、ゴール前の混戦から高部が決めてこれが決勝点。満員のホーム・サポーターが皆立ち上がって歓声を上げた。 (4月24日)

九州リーグ開幕 ロッソ熊本2連勝で首位
 4月9日・10日宮崎県運動公園で九州リーグが開幕。ロッソ熊本は2連勝を飾り、首位に立った。
 開幕戦は昨年9位の三菱重工長崎との戦い。アウェーにもかかわらず100人近くのサポーターが詰めかけ、横断幕の数もリーグ一番。
 必勝を約束されたチームならでわか、立ち上がり堅さの見えるロッソ。数本のシュートが枠からはずれ心配させる。しかし9分、のカットから高部がシュート、これをGKが弾いたところを、この日トップ下に入った鎌田がボレーシュートで決めて先制。 続く11分には遠藤のアーリークロスを山口がボレーで決めて2点目。13分にもオフサイドをかいくぐった高部がGK1対1をきっちりと決めて、あっという間に3点差とした。
 しかしこの後、気が緩んだのか三菱重工長崎にペースを与えはじめ、27分には 品川(国府高卒)の突破にたまらずPKを与える。これを決められ3−1で前半を終えた。
 後半は 鎌田濱田に代えて山口河野とのダブルボランチに。主導権を完全に奪い返したロッソ、10分に首藤が前線でのパスカットを自ら持ち込みみごとなゴール。続く13分には右サイドバックの市村が上がりニアの高部にきっちり合わせて5点目とした。24分には左サイドバックの遠藤がゴール前のクリアボールに詰めて6点目。27分にも濱田からのスルーパスに飛び出した首藤が駄目押しを決め、7−1で初戦を飾った。
 翌日第2週は昨年8位のサン宮崎と対戦。受けて立つというよりベテランGK加藤のコーチングの下、バランスに注意を払い、自分たちのサッカーを組み立てようとする意図が見えるロッソ。前半15分に嘉悦のシュートをGKがクリア。これに右から詰めていた内林がまず1点目。22分には河野がドリブルで切り込み、もらった山口がミドルで狙ってゴール。2−0で折り返した。
 後半開始間もない1分、CKのクリアボールをミドル位置でかまえていた内林がグラウンダーで決めて3点目。5分には内林の右サイドの突破からのクロスにファーサイドの首藤がヘッド。バーに嫌われたが鎌田が再びヘッドで押し込み4点目とした。28分には交代で入ったが前線で受け、ころびながらもゴール右角にカーブをかけてゴール。続く29分にも嘉悦のヘッドがGKにクリアされたところをが押し込み、6−0でサン宮崎を完封した。
 第2週を終えて勝ち点6。得失点差でロッソ熊本が単独首位に立った。 (4月10日) 写真提供:ロッソ写真館

ロッソ熊本 公式ユニフォームを発表
 3月28日(月)ロッソ熊本の今期のユニフォームが発表された。ホーム用はチームカラーの赤を基調に方袖に白いライン、アウェー用は白。GKはそれぞれ緑と黄色が基調。ユニフォームサプライヤーPUMAのモデルで、J1磐田、J2水戸なども同じモデルを使用している。胸にはTsuruya、背中にはキューネット、左腕には南九州コカコーラ、パンツには白岳と、それぞれスポンサーのロゴが入った。
 レプリカユニは1万円前後で4月24日のホーム開幕戦までには売り出される予定という。写真はこちらから。(3月29日) 

アデルカーズカップ決勝 ロッソ熊本 大津高に完封勝ち
 3月27日(日)アデルカーズカップは水前寺競技場で決勝戦を行い、ロッソ熊本が大津高を3−0で下して公式戦初優勝とした。
 小雨降るなかスタートした試合。足をとられるのかペースを掴めないロッソ。逆に大津は得意のパス回しから再三ロッソゴールを脅かす。が、前半26分オフサイドのリスタートをロッソ福王がロングボールでゴール前に上げると大津DFの頭を越え、右から詰めていた関が右足で合わせて先制。一瞬のスキを突かれた大津。これで勢いは一気にロッソへ。サイド攻撃も機能しはじめたロッソが次々に大津ゴールを脅かす。
 後半開始早々左サイド鎌田のFKに、このところ結果を残している首藤がジャンピングボレーで追加点。11分にはコーナーキックの折り返しを首藤がポストすると詰めていた福王が豪快に押し込み、大津を突き放した。大津高にもチャンスはあったが、最後の詰めの弱さとフィジカルの差でロッソの前に涙を飲んだ。
 3位決定戦は学園大と国府高が戦い、3−0で学園大が勝利した。 (写真提供:ロッソ写真館 3月27日)

アデルカーズカップ第3日 ロッソ熊本 国府高に圧勝
 3月20日(日)水前寺競技場でアデルカーズカップ熊本県チャンピオンシップ大会の第3日があり、ロッソ熊本は国府高に9−0の大差で圧勝した。
 前半6分にFW高部の得点で早くも先制したロッソ熊本は、その後しばらくは決定機を逃し続けたが、28分高部が追加点を挙げると、30分にはここまで決めきれなかったFW首藤が、スローインからもらったボールをみごとなミドルシュートで加点。これで吹っ切れた首藤は、ロスタイムにもMF山口の落ち着いた柔らかなクロスを頭で合わせ、4−0で前半を終えた。
 後半国府高が前がかりに仕掛けるが、パワーとテクニックで上回るロッソ熊本は、18分にMF河野のミドルで追加点。20分にはゴール前の混戦を押し込んで6点目。30分、この日サイドバックを任されていた市村がPE前でボールをもらうとゴール前に切り込み、最後は交代で入ったばかりのFW嘉悦に渡して追加点。嘉悦はその後もいいパフォーマンスを見せ追加。国府高のOGもあり、大差をつけて、この大会の決勝戦に駒を進めた。
 今日のロッソ熊本は町田や河端、鈴木祐を怪我で欠くものの、攻守それぞれの連携もまずまずで、4月9日の九州リーグ開幕を前に、いい仕上がり具合を見せた。
 この試合の前に行われた大津高対教員蹴友団との試合は2−0で大津高が勝利。この結果、27日の決勝戦はロッソ熊本対大津高。3位決定戦は学園大対国府高で行われる。(3月20日)

ロッソ熊本TM 第一経済大にドロー
 3月13日(日)ロッソ熊本は昨日と同じ八代総合運動公園で第一経済大と練習試合を行い、前半1−1、後半0−0の引くわけに終わった。スタメンはGK加藤、DF朝比奈、福王、遠藤、MF山口、市村、鎌田、河野、濱田、FW高部、関。(3月13日)

ロッソ熊本 TMで福岡大に敗戦
 3月12日(土)八代総合運動公園で行われたロッソ熊本と福岡大との練習試合は、前半0−0、後半0−1でロッソ熊本の敗戦に終わった。スタメンはGK太、DF朝比奈、河端、松下、内林、MF山口、福王、鎌田、濱田、FW高部、首藤。後半GK船津、DF朝比奈、河端、高木、松下、MF鈴木勝、河野、大瀬良、市村、FW関、高部。(3月12日)

アデルカーズカップ第1日 ロッソ格下に辛勝
 3月6日(日)水前寺競技場で昨年までのKKTカップがアデルカーズカップと衣替えして開幕した。新生プロチーム・ロッソ熊本にとっては県内初の公式戦。第1日のグループリーグの相手は昨年九州リーグから県リーグに降格したランザ熊本。しかし今期は元アルエットのFW菅、MF高崎、DF後藤、GK福邑を迎え戦力アップ。試合開始早々からロッソゴールを脅かす運動量を見せる。一方のロッソは、格下相手に油断があるのか、連戦の疲れか、ボールの持ちすぎや連携ミスが目立つ。前半も終わりかけのころようやくペースを掴んだロッソが、CKからの混戦をFW高部が押し込み先取して前半を終えた。
 後半投入したFW首藤が速さを活かして相手DFの裏に飛び出す場面が何度か出始める。シュート数はロッソが一方的だが、決定力不足とランザGK藤枝の美技で追加点が奪えない。後半30分にはPE内でMF関が倒されPKを得るものの、首藤のシュートは藤枝に弾き飛ばされ、続くCKからの朝比奈のヘッドもGKの好反応に遮られた。結局、数多くのチャンスをものにできぬまま1−0でロッソの辛勝となった。(3月6日)

アルデラス・ショップがオープン
 アルエット熊本時代からのサポーター集団ウルトラ・アルデラスの運営するショップが3月12日オープンする。日本代表の熱烈なサポーターとして有名なウルトラニッポンの代表植田朝日が展開するショップbombonera(ボンボネーラ)の熊本店という扱いで、西日本では初めて。ウルトラスニッポン関連、 アルデラス関連のオリジナルグッズを販売。場所は熊本市並木坂通りの利助11。オープンにさきがけて11日夜7時から開店記念イベントが行われる。(3月3日)

アビスパ福岡に完敗
 2月26日14:00から長崎県島原市営陸上競技場で行われたロッソ熊本対J2アビスパ福岡との練習試合は前半0−3、後半0−2で完封負けを喫した。スタメンは太 朝比奈 鈴木ユ 川端 福王 山口 濱田 鎌田 河野 高部 首藤(2月26日)

ロッソ熊本 J2札幌に勝利
 2月24日10:00から鹿児島県指宿いわさきグランドホテル第1グランドで行われたロッソ熊本とJ2コンサドーレ札幌との練習試合は30分の3本で行われ、2本を終わって0−0だったが、3本目練習生として参加している藤田(元アルエット熊本)が先制。その後札幌に追いつかれるも市村のミドルで勝ち越し勝利を飾った。(2月24日)

熊本キャンプ レッズサブに惜敗 ロッソ熊本
 2月20日10:30から熊本県KKウィングで行われたロッソ熊本対浦和レッズの練習試合は、多くの熊本サポーターを集めて行われた。レッズはサブ中心のメンバー、一方のロッソは初めてベストメンバーが組まれた。45分ハーフで行われた前半、レッズに2点を先取されるもののロッソも29分の鎌田のゴール、32分の町田のゴールで同点にして折り返す。ロッソの活躍にスタンドから大きな拍手。しかし後半は自力に勝るレッズに押し込まれ24分にコーナーキックから失点するとそのまま2−3で惜敗した。(2月20日)

ロッソ セレッソの練習試合でも健闘
 2月17日15:30から行われたJ1セレッソ大阪との練習試合は前半1−3、後半1−1、トータル2−4で善戦した。ロッソの得点者は関と大瀬良。(2月17日)

ガンバ大阪との練習試合は惜敗
 2月16日15:00から宮崎県綾町で行われたJ1ガンバ大阪との練習試合は、45分×2本で行われ、前半2−1、後半0−2、トータル2−3で惜敗。ロッソの得点はガンバのオウンゴールとFW町田の得点。(2月16日)

ロッソ 名古屋グランパスと練習試合
 2月11日11:00から鹿児島県指宿いわさきホテルグランドで行われたロッソ熊本と名古屋グランパスエイトとの練習試合は45分×2本で行われ、前半0−3、後半も0−1、トータル0−4の結果に終わった。(2月11日)

柏レイソルと練習試合
 2月10日13:00から鹿児島市ふれあいスポーツランドで行われたロッソ熊本と柏レイソルとの練習試合は、45分×2本で行われ、前半2−1でロッソがリードするものの、後半0−3、トータル2−4で終わった。ロッソの得点はいずれもFW町田によるもの。(2月10日)

ロッソ熊本 韓国高陽国民銀行と練習試合
 2月6日13:00から鹿児島県宮之城町グランウンドで行われた韓国2部高陽国民銀行との練習試合は30分×4本で行われ、1−2、2−0、0−0,0−0、トータル3−2でロッソ熊本が実力を示した。
ロッソ得点者は関が2点、福王が1点。 (2月6日)


清水エスパルスと練習試合
 ロッソ熊本は2月4日鹿児島県国分運動公園でJ1清水エスパルスと練習試合を行い、前半0−0で善戦したものの、後半3点を失った。しかし、随所にゴールに迫るプレーを見せ、清水の長谷川新監督を驚かせた。(2月4日)

ロッソ熊本 24名の入団選手を発表 
 1月31日12:30から鶴屋サテライトスタジオで、ロッソ熊本の入団選手発表記者会見が行われた。2度のセレクションや監督自身のスカウティングで選ばれた選手は総勢24名 。元JリーガーやJFL選手、大学新卒など即戦力として期待されるメンバーが揃った。池谷監督は「必ずや1年でJFL、そしてJを目指します」と抱負を語った。
 またこの日、九州各地で主にJリーグチームと行う2月の練習試合の日程も発表された。詳細は観戦カレンダーで。
(2005年1月31日)



 メンバーは以下のとおり。
GK加藤 竜二(東京佐川急便)
GK太 洋一(駒沢大)
GK船津 佑也(湘南ベルマーレ)
DF朝比奈 伸(サガン鳥栖)
DF河端 和哉(コンサドーレ札幌)
DF鈴木 祐輔(駒沢大)
DF福王 忠世(セレッソ大阪)
DF松下 邦昭(ヴォルカ鹿児島)
DF高木 建太(栃木SC)
DF遠藤 真仁(柏ユース)
MF山口 武士(ソニー仙台)
MF森 一紘(ヴィッセル神戸)
MF鎌田 安啓(コンサドーレ札幌)
MF市村 篤司(コンサドーレ札幌)
MF内林 広高(ヴァンフォーレ甲府)
MF鈴木 勝大(サガン鳥栖)
MF濱田 照夫(FC琉球)
MF関 光博(駒沢大)
MF大瀬良 直人(駒沢大)
MF河野 健一(日本文理大)
FW高部 聖(東洋大)
FW嘉悦 秀明(東京佐川急便)
FW首藤 啓祐(アビスパ福岡)
FW町田 多聞(群馬FCホリコシ)

次々と選手が入熊 自主トレ実施
 セレクションや監督のスカウティングでロッソ熊本に入団が決まった選手が、次々と熊本に入ってきているようだ。1月29日、スポーツの森大津の広場では、すでに選手たち16名が自主トレを行っていた。真新しいロッソカラーのトレーニングウェアに身を包んだ選手たちは、入寮して1週間もたっていないが、すでに和気藹々とコミュニケーションがとれている様子。この日は筋トレを中心にしたメニューで約2時間汗を流した。
 チームは31日12:30から鶴屋百貨店サテライトスタジオで、全入団選手の発表記者会見を行い、翌1日11:00から大津運動公園で本格的な練習を開始する。 (2005年1月29日)

ロッソ熊本 最終セレクションを実施
 1月18日・19日の両日、KKウィングでロッソ熊本の最終セレクションが行われた。セレクションに参加したのは年末23日の第1回セレクションを通過した選手と、新たに監督がスカウティングした合計59人。神戸や広島などのJリーガーが12人、アルエット熊本からは前回参加できなかった選手も含め9人が参加。セネガルのプロリーグ2部で活躍するDFワデ・モドウの姿も見られた。
 2日間に渡った最終セレクションでは、ハーフコートでのミニゲームや、フルコートの実戦的テストマッチが行われ、監督、コーチが厳しい眼差しを注いでいた。
  チームは終了後、10数人の合格者とすぐに仮契約を結んだ模様。このほかセレクション参加以外で10人程度と入団を交渉中で、今月内に20から25名の入団者の全容が明らかにされると伝えられている。(2005年1月19日)