割れた窓    作詞:竜太郎 / 作曲:正 昨日夢を見た 欠けたはずなのに 動く君が居て 狭い廊下の薄明りの下 子猫と踊ってる 泣いているような 笑ってるような 不思議な顔だから 僕は気付かないふりをし続けた 夢からさめるまで 割れたガラス窓を開けたら今すぐに答えを見つけなきゃ 見つけられない僕 のどがカラカラになる また こぼれた 深く 深く 深く水彩にゆれ動く 僕の意識はただ まるで まるで まるで 沈んでいくみたいに ゆっくり溶けだしてく 夢の色 ゆらり 濃くなる 割れたガラス窓を開けたら今すぐに答えを見つけなきゃ 見つけられない僕 のどがカラカラになる また こぼれた 深く 深く 深く水彩にゆれ動く 僕の意識はただ まるで まるで まるで 沈んでいくみたいに ゆっくり溶けだしてく 溶けて 溶けて 溶けて 何もわからなくなる 僕の意識はただ ずっと ずっと ずっと何もわからなくなる ずっと ずっと ずっと そのまま 鳴り響く、鐘    作詞:竜太郎 / 作曲:正 あのね、雨上がりの空 見つめすぎたダメな僕は 何もかもがわからなくて 希望的観測を 日記の中に書きつづって また見上げた ぐちゃぐちゃにまぜ合わせてた 絵の具の色にぬり変えた 空に僕は手をかざして うまくしゃべれるように 誰にでも笑えるように 願い続けた どこかで鐘が鳴り始めた どうして君は涙ながすの? あのね、「オヤスミナサイ」って きちんと僕は言ったのに つぶれた目のネジが痛くて 眠れなくなった僕は エピローグの続きをただ 作り続けた いっぱいこわれた時計を 部屋の隅っこに並べて 時間を数えて遊んだ そんな僕を無視して 灯りはひとつずつ消えて なくなりだした どこかで鐘が鳴り始めた どうして君は涙ながすの? 教えて ふりそそぐ雨の中で ホラ 雲の向こう 鐘の音がまた響いた。 痛い青    作詞:Ryutaro / 作曲:Tadashi スライド写真の景色が変われば 弱虫の僕がとり残されてた 青いインクが飛び散るよ 胸のあたり 痛いくらいきれいだから 僕は泣いたんだ 夜の公園のブランコで誰かの ケラケラと笑う声を聞いたんだ もしかしたら側にある花壇の中? それともアレの鳴き声? 違う、君の声だ 街灯の下に立っている君はひどく悲しそうで 今にも消えてしまいそうだ いやだ いかないでよ ねぇ 目の前の 影がゆらぐたび 悲しみの色があふれてく あおい青 肺の中全部広がって 濁りはじめたら、 目の前の 影がゆらぐたび 悲しみの色があふれてく あおい青 肺の中全部 痛い青 広がっていく 濁りはじめたらーーーー。 エーテルノート    作詞:Ryutaro / 作曲:Tadashi 僕だけがうつむき 言葉を選んでしゃべり出してた ふいに子供じみてる感覚 ミルクのあまさにとけた のみほしたビンの中に ヒミツをひとつ落として 砂糖とアルコールと レモンを足して 「すこし自閉的な僕」が いつかいらなくなるまで 地下室の棚にかくしてしまったんだ 目かくしをしたまま 飛行機に乗ってる病気の天使 低く飛びはじめてる 景色にせまって とぎれて 消えた ゆるやかなカーブえがき フィルムの1コマになる そこに立ちつくして 待っている僕が カメラのレンズのぞいた 見飽きて閉じてしまった まぶたのうら側 はしるパルスー。 おかしくなるスピードでつれていって ぼやけてしまう陽だまりにねころがって 希望的な言葉 ノートに書きなぐる 悲しい僕はウソつきの詩人になる さわれない光 反射してこわれて こぼれ落ちて僕にいつまでもふりかかる プラスティックの光のつぶ、ちらがりだしてく あのガラスビンを 地下室に とりにいこう クローゼットチャイルド    作詞:Ryutaro / 作曲:Tadashi 洋服タンスの奥の照明に 照らされている髪のない少女たち 僕に差しだす黒い皮の手帳 なぜか僕は逃げたくなり、 怯えてる あなたは私のとても大切な 帽子をうばって笑って、かけてゆく それはとても ひどく悲しい事 流されてく景色はいつも 霞んでる ずっと鐘の音なら 耳の奥の中から いつも響いてくる いつも響いてくる ホコリだらけの映写機が音をたてて みんなが好きな同じシーン くりかえしてる ずっと鐘の音なら 耳の奥の中から いつも響いてくる いつも響いて  くるう      くるう ホコリだらけの映写機が音をたてて みんなが好きな同じシーン くりかえすんだ ホコリだらけの映写機が音をたてて アー みんなが好きな同じシーン くりかえすんだ ・・・・・みんなが好きな  ・・・・・みんなが好きな              ハハハハハハ スノーフラワー    作詞:Ryutaro / 作曲:Tadashi 座り込む猫みたく空にただ震えてる 冴え渡る空気の中 逃げよう 汚れた水みたいな怯えがにじむ夢が 覚めた時みたい (否定的だ、今の僕。) 茶色い靴をはいて冬の夜 外へ出る 明るい唄をくちずさみ 歩いた 雪のなかでクルクルまわりだし踊る僕 寝ころびたい衝動に駆けられたら 雪に咲く花を食べ僕はただ眠るんだ 雪に咲く花を食べながら僕はただ眠りたい かじかんだ君の手が冷たくて気持ちいい   (このままずっとそばにいて。) 昨日と違う僕の手の中で溶けてゆく なまあたたかい水に溶けた ゆきがあとすこしだけ ふりつづけてくれれば いろはすぐに とうめいに ほら、 ゆきがあとすこしだけ ふりつづけてくれれば いろはすぐに とうめいにほら かわるよ。 Hide and Seek#1    作詞:Ryutaro / 作曲:Tadashi ねじれたヒヤシンス咲けば、  失くした唄に気づくの? トランスオレンジ    作詞:Ryutaro / 作曲:Tadashi 日曜の朝 ひとりで 僕をさがしに 出かけた おととい読んだ 絵本と かなりずれてる 世界で 外が白くなりだす 僕をいつか照らしはじめた もうすぐ行かなきゃ、 ペンキが剥げたバスに乗った 僕はにやけてて 不自然 右側のカベ きらいな 言葉が四つ 揺れてる 見て、 外が白くなりだす 僕をいつか照らしはじめた もうすぐ行かなきゃ、 「さよなら。」 ビルの上で 僕は 破いた写真を ばらまいて おどけたままで 手をふりながら オレンジ色のなか つぶやくんだ 外が白くなりだす 僕をいつか照らしはじめたなら もうすぐ行かなくちゃ、 「さよなら。」 ビルの上で 僕は 破いた写真を ばらまいて おどけたままで 手をふりながら オレンジ色のなか つぶやいたんだ 僕の居場所 嘘だったみたいに 無くなった 誰からも嫌われた僕が いつも いつまでも オレンジ色の世界でつぶやくんだ まひるの月    作詞:Ryutaro / 作曲:Tadashi みんなキラキラして  うそにみえて不安だから 7月の高すぎる青い空はきらいなんだ 雨のあとにぬれた  ほそい道で忘れられた うすい透明なビニール傘  僕みたいに風で   とんだ ずっとくりかえす  脆弱なうたごえの 蝉の声でくるいそうだ うるさくてたまらない まひるにでる細く長い  三日月の切っ先が 針のようにしずかにそっと  僕に刺さってた 胸が痛くなりだして  息ができなくなるから 酸素がたらない僕は  泣きながらあえいで 胸が痛くなりだして  息ができなくなるから 酸素がたらない僕は  泣きながらあえぎ続けていた 水槽でおよぐ金魚  さっきから仰向けで   浮いてみたり     沈んだりして まるで僕のまね? まひるにでる細く長い  三日月の切っ先が 針のようにしずかにそっと  僕に刺さってた 胸が痛くなりだして  息ができなくなるから 酸素がたらない僕は  泣きながらあえいで むねが いたく なりだして  いきが できなく なるから さんそが たらない ぼくは  なきながら あえいで     そしてめをとじた 水葬。    作詞:Ryutaro / 作曲:Tadashi 蜘蛛の糸 張りつけてる 泣き顔の ピエロがまた 夜が濃く なりだしたら ベッドの下 這いでてくる 屋根裏に閉じ込めてる あの子供は きっと僕で 逆さまに ぶら下がって ねじれたまま 宙吊りなんだ 可笑しくて 吐きそうなんだ 目の奥が ちかちかする 嫌な音 頭の上 相変わらずまだ宙吊りだ 僕はただ眺めた 月明かりで誰が回る 影になって顔がよく 見えない (見えないけど きっと‥‥) 眠りながら 記憶の僕 海の底に沈んでくよ 眠りながら 記憶の僕 海の底に沈んでくよ ゆらゆら 僕 深く暗い 海の底に沈んでいくよ 「月明かりの下、 誰が回るの? 月明かりの下ーーーーー。」 ねじまきノイローゼ    作詞:Ryutaro / 作曲:Tadashi とおくでこもりうたがきこえてめをさます なぜだかゆびのさきがつめたくしびれてる やぶけたぬいぐるみがいきなりしゃべりだす 「ほんとうのきみのことをおしえてあげる」って しろいはな どこにさく よごれたてのなかにさく たべかけのちょこれぇとをくちのなかでとかして おかしなぎしきがただおわるのをまっている わたをだしぬいぐるみはまだまだしゃべりつづける くるったばいおりんににてるきみのきらいなあのこえ きみがぼくにくれたものはなに? きみがぼくにくれたものはなに? きみがぼくにくれたものはなに? きみがぼくにくれたものはなに? なぁに? Hide and Seek#2    作詞:Ryutaro / 作曲:Tadashi ねじれたヒヤシンス咲けば、  失くした唄に気づくの? 歌を出してるぬいぐるみ スライド写真の景色 水槽の金魚 絵本とずれた世界