ロッソ熊本 2006


JFLベストイレブンに熊谷が選出される
 12月6日、第8回日本フットボールリーグ(JFL)表彰式が東京のホテルであり、今季のベストイレブンにロッソ熊本からはただ1人、MF熊谷雅彦主将が選ばれた。
 ベストイレブンはJFL18チームの監督の投票をもとに決定。熊谷は優れた個人技と的確な判断力でゲームを組み立て、主将としてチームをリードしたところを評価された。佐川急便東京に在籍していた2001年、02年の2年連続でベストイレブンに選出されて以来、3度目の受賞となる。(12月7日)

ロッソ J参入見送り
 12月4日、Jリーグ臨時理事会を開かれ、ロッソ熊本のJリーグ入会の可否などについて審議された。JFLリーグ最終順位5位に終わったロッソは、新規参入条件とされるJFLリーグでの「原則2位以内」の基準を満たしていないとして、来季のJ参入見送りが決定された。
  鬼武健二チェアマンは「サポーターや県民の方々にはもう一年、辛抱してもらわないといけない。来年は昇格できるよう応援、支援を続けてもらいたい」と話した。(12月4日)

JFL最終節 ロッソ 有終の美飾れず。佐川大阪に屈し5位に終わる。
 12月3日JFLの最終節が各地で行われ、ロッソ熊本はアウェイ大阪鶴見緑地で3位の座を懸け佐川急便大阪と直接対決。1−0で破れ、最終順位も5位に転落した。
 先発は、GK飯倉、DF朝比奈、大瀧、矢野、MF市村、森川、吉井、関、熊谷、FW高橋、町田。結果が出ているこの前の2試合連続の布陣。敵地にもかかわらず、大阪に200人のロッソサポーターが駆けつけた。しかし試合は開始から出足のいい佐川大阪の攻勢に苦しめられる。ロッソは前線と中盤の距離があき、パスが繋がらない。前半20分にゴール前のクリアを押し込まれ失点。後半に入っても防戦一方。12分に町田が抜け出しゴールするがオフサイドの判定。その後、佐藤、松岡、鎌田を投入するが効を奏せず、佐川大阪に完封負け。ロッソは最終戦を白星で飾れず、リーグ通算成績は20勝6分8敗、勝ち点66。最終順位はYKK APに抜かれ5位という結果に終わった。 (12月3日)

後期第16節 ロッソ アローズ北陸を下しホーム最終戦で意地を見せる。
 11月26日JFL後期第16節が各地で行われ、ロッソ熊本はホームKKウィングに3連勝中のアローズ北陸を迎えた。
 ホーム最終戦となったこの日、KKウィングには5000人以上のサポーターが詰めかけた。先発は、GK飯倉、DF朝比奈、大瀧、矢野、MF市村、森川、吉井、関、熊谷、FW高橋、町田。前節と同じく熊谷をトップ下に置いた。開始早々両者がっぷり四つ。アローズの攻勢を飯倉を中心としたディフェンス陣が必死に守り抜く。前半41分のいい時間帯に、CKから朝比奈のヘッドで先制すると前半を終えた。
 しかし後半開始早々、右サイドから持ち込まれ同点に。いつもならこれで浮き足立つロッソだったが、この日は落ち着いて建て直す。7分、ゴール前での華麗なパスまわしから最後は市村の豪快なミドルシュートで勝ち越し。その後は、アローズの攻撃をしのぎきり逃げ切った。
 YKKAPがこの日栃木SCに引き分けたためロッソは4位に浮上。しかし3位佐川大阪との勝ち点差3はそのまま。最終戦での直接対決に持ち越された。 (11月26日)

後期第15節 ロッソ 佐川印刷に勝利。3位への望みつなぐ。
 11月23日JFL後期第15節が各地で行われ、ロッソ熊本は敵地京都府太陽が丘陸上競技場で14位の佐川印刷SCと対戦。4ー2で勝利した。
 福王の再びの故障、山口を出場停止で欠くロッソのこの日の先発はGK飯倉、DF朝比奈、矢野、大瀧、MF森川、市村、吉井、関、熊谷、FW高橋、町田の布陣。吉井と森川をボランチに置き、熊谷が初めてトップ下に入った。
 序盤は両者押し合い。しかし徐徐にロッソがペースを掴むと、21分、高橋がエリア内で倒されPKを得る。これを自身できっちりと決めて先制。続く31分にも町田からのセンタリングに併せて2点を先取し前半を終える。
 後半16分には関がミドルシュートを豪快に決めて3点目とすると、41分にはこの日が31歳の誕生日を迎える熊谷が押し込み4点目。これで試合は決まったかにみえたが、ロスタイム佐川印刷に2点を返され完封はならなかった。この日YKKAPがアローズ北陸に敗れたため、ロッソはYKKと勝ち点63で並んだが、以前順位は5位のまま。3位には勝ち点66で佐川大阪が浮上した。 (11月23日)

後期第14節 ロッソ ジェフクラブに敗戦。Jへの道遠のく。
 11月19日JFL後期第14節が各地で行われ、ロッソ熊本は敵地市原臨海競技場でジェフクラブと対戦。先制するものの逆転負けを喫し、J参入への道がきわめて厳しくなった。
 先発はGK飯倉、DFには福王、矢野、大瀧、MFは山口、森川、市村、斉藤、鎌田、FW高橋、町田。雨が降り始めた臨海競技場。前半からロッソが押し気味に試合を進め、ジェフゴールを脅かす。29分、ゴール前で高橋が技ありのシュートで先制すると、熊本から駆けつけたサポーターの歓声が沸き上がる。しかし前半ロスタイム、ジェフがロッソの守備陣をかいくぐり同点を決める。
 後半19分にCKからジェフが追加点を上げると、その後もジェフペース。24分にはFKから決めて3点目、ロッソを突き放した。ロッソは福王が負傷退場するなどバックラインが落ちつかず、痛い敗戦。J2参入への条件、2位以内が遙かに遠のいた。 (11月19日)

後期第13節 ロッソ 横河武蔵野にドロー。
 11月12日JFL後期第13節が各地で行われ、ロッソ熊本はホームKKウィングで横河武蔵野FCと対戦。2−2の引き分け、勝ち点1に止まった。
 先発はGK飯倉、DFに福王が復帰、佐藤、森川、市村、MF熊谷、鈴木勝、斉藤、初スタメンの松岡、FW町田、福嶋という布陣。ところが開始早々の3分にバックラインで福王が奪われ、右から上げられたところを決められ先制点を献上。その後も横河の前からのプレスに試合を支配できず、チャンスを作れないロッソ。ようやく前半ロスタイムに町田が決めて同点とした。しかし、後半8分、コーナーキックをオウンゴールにしてしまい再び1点ビハインドに。果敢に攻めるロッソだったが、36分、代わってはいった鎌田のヘッドで同点に追いつくも反撃はそこまで。同点のまま試合は終了し、勝ち点1、順位は暫定4位に後退した。(11月12日)

後期第12節 ロッソ FC琉球にアウェーで競り勝つ。
 11月5日JFL後期第12節が各地で行われ、ロッソ熊本はアウェー沖縄県総合運動公園陸上競技場でFC琉球と対戦した。
 先発はGK飯倉、DF佐藤、森川、矢野、MF鈴木勝、熊谷、市村、関、斉藤、FW福島、町田。朝比奈を累積警告で欠き、スーパーサブ町田を先発させた。
 快晴の沖縄、開始早々3分に佐藤からのアーリークロスを町田が落として、中央にいた斉藤がボレーシュート。これがゴール右角に決まりロッソが先制。しかし、琉球も徐徐にペースを掴むと、12分、絶妙のFKをゴール前に蹴ると、飯倉がファンブルするところをファーに詰めていた選手が押し込み同点。その後はどちらかというと琉球ペースで試合が進むが同点のまま前半を終える。
 後半、両者撃ち合い。ロッソは飯倉のファインセーブに助けられる。ようやく33分、FKから矢野がヘッドで勝ち越し点を決めると、追いすがる琉球を凌ぎ、ロッソが価値ある勝ち点3をもぎ取った。 (11月5日)

後期第11節 ロッソ SC鳥取に辛くも引き分け。窮地に立つ。
 10月29日JFL第11節が各地で行われ、ロッソ熊本は鳥取県米子市でSC鳥取と対戦した。
 後期に入ってから一貫して敷いていた4バックの布陣だったが、前節の苦戦からか、この日は3バックに。GK飯倉、DF朝比奈、森川、矢野、MF鈴木勝、熊谷、市村、関、斉藤、FW米山、福嶋の布陣。風上に立った前半12分、関からのパスを受けた熊谷がエリア内でドリブルで持ち込みみごとなシュートで先制。圧勝を予感させたが、その後は鳥取の攻撃に圧倒され、なんとか前半を終える。
 交代なしで迎えた後半8分、サイドを崩された朝比奈が敵選手を倒しPK。これをきっちり決められ同点とされると、11分にはFKからヘッドで反らされ逆転。負けられないロッソは高橋、町田、鈴木祐輔を次々に投入するが、守備的になった鳥取ゴールをなかなか割れない。ロスタイムに突入し、ようやく町田のヘッドで同点にするが、勝ち越しはならず。勝ち点1をもぎ取るものの、4位のまま。2位佐川東京とは勝ち点差3に広がり、5位佐川大阪から2点差に詰めよられる痛い結果に終わった。 (10月29日)

後期第10節 ロッソ 栃木SCにホームで完封負け
 10月21日JFL第10節が各地で行われ、ロッソ熊本は八代運動公園競技場に栃木SCを迎えた。この日の先発はGK飯倉、DF朝比奈、市村、佐藤、矢野、MF熊谷、関、宮崎、斉藤、FW福嶋、高橋。
 前半互いにポゼッションの取り合い。ロッソは高橋の崩しからエリアに入った熊谷の強烈シュート。左サイドの関に収まったボールからシュートなど果敢に攻めるが敵のディフェンスに遮られた。次第にペースは栃木のものに。時に栃木左サイドの高秀のスピードある突破に手を焼く場面も。ロッソは厳しい中盤プレスに苦しみ、DFラインからの放り込みに終始。スコアレスで前半を終える。
  後半に入って何故か高秀が交代。しかしペースはなかなかロッソのものにならず、ついに後半33分、右サイドからグラウンダーで入ったボールを飯倉がはじいたところに詰められて栃木に先制を許す。その後は栃木に時間を使われ、万事休す。ロッソがいいところなくホーム3連敗。暫定4位に後退した。(10月21日)

後期第9節 ロッソ 流通経済大に2−1で勝利
 10月15日JFL第9節が各地で行われ、ロッソ熊本は敵地茨城県立カシマスタジアムで流通経済大と対戦、2−1で下して勝ち点3を積み重ねた。
  先発はGK飯倉、DF朝比奈、市村、佐藤、矢野、MF熊谷、森川、山口、斉藤、FW福嶋、高橋と天皇杯以降定着した4バックのシステム。前半は引いて守る流通経済大に対して、ロッソはいい形が作れずフォワードまで繋がらない。ようやく後半開始早々にセットプレーから朝比奈のヘッドで先制すると、流通経済大も攻撃に転じてきた。押し込まれる場面もあったロッソだったが、42分、ロングフィードを高橋が反らしたところに、後半から入った町田が走り込んで追加点。ロスタイムに1点を返されたがなんとか逃げ切り、しっかりと勝ち点3を掴んだ (10月15日)

天皇杯3回戦 ロッソ J2ベガルタ仙台に惜敗。
 10月8日天皇杯3回戦が各地で行われ、ロッソ熊本は敵地仙台ユアテックスタジアムでJ2で4位のベガルタ仙台と対戦。PKで1点を奪われたが、自身のサッカーを展開し始終善戦、全国に名を知らしめる結果となった。
  駆けつけたサポーターは関東組を併せても数十人。片や仙台はJ2でも名をはせる熱烈サポーター。完全アウェーの雰囲気でのユアテックスタジアム。先発はGK飯倉、DF朝比奈、矢野、佐藤、市村、MF森川、熊谷、山口、斉藤、FW福島、高橋。先週の福岡との練習試合で痛んだ福王を欠くバックライン。試合前には仙台から移籍した森川が温かいコールで迎えられた。
 試合開始からペースを握ったのはロッソ。仙台のプレスの甘さをつき、セカンドボールを支配すると次々にゴール前まで持ち込む。しかし、フィニッシュの精度が悪く点には結びつかない。そんななか29分、エリア内で相手選手を倒してPK。これをボルジェスにきっちりと決められ先制される。その後も攻め続けたロッソだったが、イージーミスも目立ち無得点に終わる。
 後半、修正してきた仙台にボールを支配され、ロペス、ボルジェスのブラジル人コンビにゴールを脅かされるが、GK飯倉の神懸かりのセーブで追加点を許さないロッソ。町田、宮崎、河野と次々に投入し、徐徐にペースを握り返した。しかし、最後までゴールが割れず万事休す。ベガルタ仙台に1−0で敗れたが、NHKBS1の全国放送で、その実力を知らしめる機会となった。 (10月8日)

天皇杯2回戦 ロッソ 流通経済大下し3回戦進出
 9月23日天皇杯2回戦が各地で行われ、ロッソ熊本は茨城県ひたちなかで流通経済大と対戦。2−0の完封勝利で3回戦に進出した。
 強風荒れ狂う会場。ロッソは前半風上を勝ち取り、JFL前期ホーム戦で引き分けた難敵流通経済大に向かう。流通経済大はFWに難波などを入れた準1軍級。ロッソの先発はGK飯倉、 DF福王、森川、佐藤、矢野、 MF山口、市村、熊谷、斉藤、 FW高橋、福嶋。1回戦で成功した4バックをこの日も試した。
 前半からロッソペース。18分には福嶋の先制ゴール。同40分にも斉藤のFKからのこぼれ玉を福嶋が押し込み追加点。2点を先取して前半を終えた。
 風下にたった後半、流通経済大の怒濤の攻撃にDF陣を中心にして耐えきり、ロッソ熊本が完封勝利。3回戦のベガルタ仙台戦に進んだ。 (9月23日)

天皇杯1回戦 ロッソ カマタマーレ讃岐に快勝で2回戦進出
 9月17日天皇杯1回戦が各地で行われ、ロッソ熊本は香川県丸亀競技場で香川県代表(四国リーグ)のカマタマーレ讃岐と対戦。5−0の大差で下し2回戦に進出した。
 台風13号の影響で実施が危ぶまれたが、風雨のなかで開催。ロッソの先発はGK太、DF福王、市村、森川、矢野の4バック。MF山口、熊谷、関、斉藤、FW高橋、福島のほぼベストメンバー。 開始から試合を支配するロッソ。前半10分に斉藤のインターセプトからボールを受けた福嶋が先制弾。これを開始に25分にはゴール前の混戦から森川が追加点。後半に入っても高橋、福嶋、途中投入の宮崎などが加点し5−0の一方的な展開で四国リーグ王者カマタマーレを下し、ロッソが2回戦に駒を進めた。(9月17日)

後期第8節 HondaFCに勝てず 首位取り逃す
 9月9日JFL後期第8節、ロッソ熊本はホームKKウイングに首位HondaFCを迎えた。勝ち点差3に迫ったロッソは、この試合に勝てば念願の首位。雷雨のなか7000人以上のサポーターが詰めかけた。
 先発はGK飯倉、DF朝比奈、福王、矢野、MF山口、熊谷、市村、関、斉藤、FW福島、高橋と現在考えられるベストの布陣。しかし試合は開始早々の4分、ロッソ右サイド奥からHondaにFKを与えると、吉村(熊本農出)にグラウンダーのボールをニアサイドから押し込まれ失点。まだまだ時間はたっぷりあると思ったものの、その後もHondaの激しいプレス、3トップからの分厚い攻撃に苦しみ防戦一方。ようやく19分に右からのグランダーのセンタリングに中央の2人がスルーしたところを、ファーサイドに詰めていた福嶋がけり込み同点とした。
 後半も試合を支配するのはHonda。カウンターを狙うロッソだったが、中盤のプレスで奪われ、逆にゴール前まで持ち込まれる。 危ない場面の連続にサポーターの悲鳴がこだまする。勝ち越し点はHonda。交代出場の川島が39分にエリア内に持ち込むと、角度のないところからけり込みゴール。これが決勝点となり、ロッソはホームでの頂上決戦をものに出来ず、痛い後期2敗目を喫した。(9月9日)

NHK杯県サッカー選手権決勝 ロッソがルーテルを破り天皇杯出場。
 9月3日大津運動公園球技場では、天皇杯県代表を決定するNHK杯県選手権決勝戦が開かれ、トーナメントを勝ち抜いた高校代表のルーテル学院高と、シードのロッソ熊本が対戦した。今季のプリンスリーグを制覇したルーテル学院は、数人が既にJチームからのオファーを貰っている。対するロッソは、リーグの中断を機に控えの選手たちを試し、後期に活かしたいところ。ロッソの先発はGK太、DF佐藤、福王、鈴木祐、MF熊谷、鈴木勝、浜田、鈴木真、米山、FW町田、福嶋。
 試合は前半スタート時こそロッソの散発な放り込みが芽立ったが、圧倒的なフィジカルの差でボールを支配し始めると、28分佐藤の自陣からのFKを福嶋がポストで落としたところに町田が入り込みダイレクトシュートで先制。続く35分にも右45度からの熊谷のFKに、サインプレーで飛び出した福嶋が頭で決めて2点目とし前半を終える。
 後半ロッソは、河野、宮崎、大瀬良、遠藤などこれまで出番に恵まれなかった選手を次々に投入。足の止まり始めたルーテルに対して流れのなかで点を取っていく。12分河野のヘッド、19分大瀬良のパスから鈴木勝、37分には町田のアシストで福嶋と3点を追加し、高校生を寄せ付けずロッソが貫禄勝ち。2年連続2回目の天皇杯出場を決めた。 (9月3日)

後期第7節 アウェーでFC刈谷に逆転勝ち。ロッソ2位守る。
 8月19日JFL後期第7節、ロッソ熊本は敵地刈谷市総合運動公園多目的グラウンドでFC刈谷と対戦、後半に2点のビハインドをひっくり返し、逆転勝ちで勝ち点3をもぎ取った。
 ロッソはGK飯倉、DF朝比奈、福王、矢野、ダブルボランチに山口、熊谷、MF関、市村、トップ下に斉藤、FWに高橋、福島の先発。今月加入したばかりの矢野、斉藤がいきなりの初先発で期待された。
 しかし、 風下に立ったロッソは序盤から刈谷の厳しいプレスに苦しみ消極的になった。開始2分と25分、同じようなバックパスのミスから2失点を喫する。後半、高橋に代えて町田を投入し、ようやく活性化するロッソ。13分に斉藤のアシストから福嶋が豪快に決めると、18分には関のFKで遂に同点。その後はFC刈谷の怒濤の攻撃を受け、守勢に回るが、終了間際の43分、町田が劇的な逆転ゴールを押し込むと、そのまま逃げ切り、ロッソが後半逆転の勝ち点3をもぎ取った(8月19日)

後期第6節 ロッソ、佐川急便東京に敗れホーム連続無敗記録途絶える。
 8月12日JFL後期第6節、ロッソ熊本はホーム水前寺に同じく後期連勝中の3位佐川急便東京を迎えた。先発はGK飯倉、DF朝比奈、福王、大瀧、MF熊谷、森川、市村、関、トップ下に山口、FW高橋、町田。
 序盤から両者互角の戦い。幾分ロッソの方がシュートチャンスが多かったが、いかんせん枠を外しているうちに徐徐に相手のペースに。前半24分、ゴール真ん前からのFKをみごとに決められ佐川東京に先制を許す。
 1点ビハインドからの後半、12分に熊谷の得意のミドルシュートで同点に追いついたものの、すぐ後の15分に再び勝ち越され、33分には追加点を喫す。ロッソは諦めず、ロスタイム、福王のミドルで1点差に追いすがるが時すでに遅し。無情の終了のホイッスルが鳴り響き、2−3で後期連勝、ホーム無敗記録をストップさせた。
 この日、後半途中からガンバ大阪(鳥栖レンタル移籍)から完全移籍で獲得した矢野(大津高出身)がボランチでデビュー。ひときわ目立つ体躯で、フィールドを駆け回り、今後に期待を抱かせた。 (8月12日)

後期第5節 ロッソ、アウェーでホンダロックに快勝。
 8月6日JFL後期第5節、ロッソ熊本はアウェー宮崎で、ホンダロックと対戦、熊本から駆けつけた約200人のサポーターの後押しもあり5−1で退けた。
  先発はGK飯倉、DF朝比奈、福王、大瀧、MF山口、熊谷、市村、鈴木勝、関、FW高橋、米山。福王と熊谷が出場停止から復帰し、熊谷と鈴木勝がダブルボランチ、山口はトップ下に入った。まず前半17分、セットプレーからのこぼれ球を朝比奈が足で押し込むと、23分にも朝比奈が今度は頭で追加点。28分にはGKのクリアミスを熊谷が狙いすまして超ロングシュート、3点目とする。32分には上がっていた福王が決めて、前半だけで4点差をつけた。
  後半早々、失点を許すものの13分、高橋が持ち込み追加点を上げ5−1。終盤粘るロックに押し込まれる場面もあったが大差のまま試合終了を迎えた。(8月6日)

後期第4節 ロッソ、ソニー仙台にリベンジ達成。2位守る。
 7月29日JFL後期第4節、ロッソ熊本はホーム水前寺に、前期苦杯をなめたソニー仙台を迎えた。 夏の暑さを避けた午後4時キックオフだが、やはり猛暑には替わりはない。ロッソ先発は、GK飯倉、DF朝比奈、市村、大瀧、森川、MF山口、鈴木勝、森、鎌田、FW高橋、米山。キャプテン熊谷とDF福王を警告で欠く布陣。システムは442でスタートした。
 個人技で勝るロッソが開始から試合を支配する。右から左から、前の選手を追い越すプレーが随所に見られ、コンビネーションもいい。前半12分にはオーバーラップした市村からのパスを、中央に入った鎌田が綺麗に押し込みロッソが先制。30分には山口の浮かしたパスに、DF裏に飛び出した米山がきっちりと決め追加点。その後、流れはソニーに傾くものの、前半終了間際に高橋がミドルシュートで3点目を決め、ほぼ勝利を手中にした。
 後半、意外に足の止まらないソニーに手こずり、1点を献上したものの、ロッソがそのまま逃げ切り3−1で前期対戦のリベンジを果たした。 (7月29日)

後期第3節 ロッソ、アウェー三菱水島戦に快勝。2位守る。
 7月23日JFL後期第3節、ロッソ熊本はアウェー岡山県笠岡陸上競技場で三菱水島FCと対戦。3−0で下し、単独2位の座を守った。
 梅雨前線の停滞で雨模様のスタジアム。先発はGK飯倉、DF朝比奈、福王、鈴木祐輔、MF熊谷、森川、市村、森、鎌田、FW高橋、福嶋。

 試合は開始早々からロッソのペースで進むが、引いて守る水島のゴールをなかなかこじ開けられない。前半途中で森が山口に交代。すぐその後の33分、市村からのクロスを鎌田がヘッドで決めて先制。1点先取で前半を終える。後半11分には山口がエリア内で倒されてPKを得ると、これをエース高橋がきっちりと決めて追加点。続く13分にはエリア内でパスを受けた朝比奈が、トラップ一発、振り向きざまに見事なボレーシュート、だめ押し点とする。3−0でロッソが快勝。順位も単独2位をキープした。 (7月23日)

後期第2戦 ロッソ、アルテ高崎に勝利。ホームで連勝飾る。
 7月15日JFL後期第2節、ロッソ熊本はホームKKウイングでアルテ高崎を迎え初のナイトゲーム。3−2で下してホーム連勝を飾った。
 猛暑の続く熊本で、今季初19時キックオフのナイトゲーム。KKウイングに7009人のサポーターが詰めかけた。先発はGK飯倉、DF朝比奈、福王、鈴木祐輔、MF山口、熊谷、市村、関、森、FW高橋、米山。
 開始早々の2分、最終列の福王から右サイドに出たボールを市村が迷わずセンタリング。それを中央から高橋が8試合ぶりとなるゴールを決めロッソ先制。8分には、再び高橋が自らのシュートをこぼしたGKに詰めて追加点を決める。セカンドボールも拾えて、先週の快勝を持ち越した感に見えたロッソだったが、その後はアルテにペースを掴まれ、立て続けに2点を献上。前半を終え、振り出しに戻ってしまう。
 負けられないロッソは、前半のうちに交代で入った福嶋が、後半6分、自ら持ち込んでゴール、好調を示した。勝ち越したロッソは、その後森川、鈴木勝を入れて守備的に。危ない場面を凌ぎきり、なんとか守りきって、アルテ高崎を下し勝ち点3をもぎ取った (7月15日)

後期第1戦 ロッソ、ホームでYKKAPにリベンジ。
 7月9日JFLは折り返しの第18節。ロッソ熊本はホーム水前寺にJFLの”新”門番の異名を持つYKKAPを迎えた。ロッソはこのところ負けなしとはいえ、下位相手に引き分けるなどすっきりしない状況。 開幕戦1−3で完敗した相手だが、この上位を叩かないとJ昇格などないと言える。
 
この日の熊本は梅雨明けを思わせる晴天、30度以上の気温。先発はGK飯倉、DF朝比奈、福王、鈴木祐輔、MF熊谷、山口、市村、関、森、FW米山、高橋。前半からとばすロッソに対し、暑さ対策もあるのかYKKは守りからカウンターという戦法。開始早々の熊谷のミドル、中盤での福王のロングなど惜しいシュートもあったが、前半は両者スコアレスに終わった。
 後半、点を取りに来たYKK。5分、波状攻撃からこぼれ玉を押し込まれ先制される。しかしここで下を向かなかったのがこの日のロッソ。13分、エリア前まで持ち込んだ高橋が、途中出場の福嶋に絶妙のパス。これを福嶋がしっかりとゴールに流し込み同点にすると、35分にはCKから米山のヘッドが決まり追加点。その後はYKKの粘りを振り切り、逆転劇で3位に浮上した。 (7月9日)

前半最終節 ロッソ、ホームで佐川印刷SCに勝ち切れず。
 7月2日JFL前期最終節第17節、ロッソ熊本はホーム水前寺に佐川印刷SCを迎えた。激しい雨のなか3000人のサポーターが応援したが、スコアレスドロー。勝ち点1に止まった。
 先発はGK飯倉、DF朝比奈、福王、森川、MF熊谷、鈴木勝、市村、関、森、FW高橋、町田。開始早々から佐川印刷のペース。ロッソは森が精彩を欠き、早々と山口と交代。しかしその後も中盤を支配できず、チャンスは作れない。後半、関に代えて河野、高橋に代えて福島を入れるなどしたが、流れは変えられないまま試合終了。引き分けに終わり、勝ち点1に止まった。 (7月2日)

第16節 ロッソ、アウェーで強豪アローズ北陸に逆転勝利。
 6月24日JFL第16節、ロッソ熊本は敵地福井で上位陣のアローズ北陸と対戦。1点ビハインドをひっくり返し、貴重な勝ち点3をもぎ取った。
 猛暑の続く熊本を離れ北陸での開催。しかもこの日は初めてのナイトゲームで、敵地とはいえロッソにとっても好環境。併せてこの日は地元からサポーターがバス2台で応援に駆けつけ後押しした。
 GK飯倉、DF朝比奈、福王、森川、MF鈴木勝、熊谷、市村、森、関、FW高橋、町田の先発。前半から押し気味で試合を進めるが、22分にアローズに先制を許してしまう。しかし直後の25分に高い位置でボールを奪った熊谷からのパスに町田が飛び出しGKの股を抜くビューティフルゴールで同点にすると、40分にはゴール前正面のFKを関が直接押し込み逆転に成功。後半もお互い撃ち合ったが点は動かず、ロッソがアウェーで貴重な勝ち点3をもぎ取った。 (6月24日)

ロッソ熊本 Jリーグ準加盟申請提出
 6月23日アスリートクラブ熊本は、Jリーグに対し、準加盟申請とJ2会員の入会届けを提出した。これは日本サッカー協会が今年からスタートさせた準加盟制度に応じるもの。全国で第1号の申請になる。
 早ければ7月の理事会で諮られ、8月までには正式決定されるものと思われる。
 その他、 先日発表された熊本市からのホームタウン受け入れ表明のほか、県、県サッカー協会、大津町、益城町からも支援の約束が取り付けられたことが明らかにされた。(6月23日)

第15節 ロッソ、SC鳥取に引き分ける。
 6月18日JFL第15節、ロッソ熊本はホーム水前寺陸上競技場にて「引き分け王」の異名をとるSC鳥取と対戦した。
 梅雨の晴れ間、水前寺競技場は蒸し暑い天気となった。ロッソ先発は、GK飯倉、DF朝比奈、福王、森川、MF熊谷、鈴木勝、市村、関、森、FW高橋、米山。前節効を奏した4−4−2を捨て、見慣れた3−5−2の布陣。前半、鳥取の堅い守りをなかなか突き破れないロッソ。中盤のプレスも強く、フィニッシュまでなかなか持ち込めない。ときおり鳥取に突破を許し危ない場面も作るがスコアレスで後半を迎える。
 関に代えて山口を左サイドに入れた後半、開始早々の鳥取のペースを凌ぐと、徐々にサイドからの崩しが形になるロッソ。30分、右サイドに走りこんだ山口からのセンタリングに途中交代の町田のヘッドでロッソ先制。しかしすぐ後の31分、陣形の整わないうちに鳥取に襲われ同点にされる。ロッソは運動量の多い河野を投入。また朝比奈を前線に上げパワープレーを図るが、どうしてもその後のゴールが割れず、SC鳥取の「引き分け力」の前に勝ち点1に止まった。 (6月18日)

第14節 ロッソ、敵地で栃木SCに逆転勝利。
 6月11日JFL第14節、ロッソ熊本は敵地足利市陸上競技場にて2位の栃木SCと対戦。3−1で下して勝ち点3を獲得した。
 あいにくの雨模様。ロッソ先発はGK飯倉、DFは朝比奈、福王、森川に市村を加えた4バック。MFは熊谷、鈴木勝、 関、トップ下に森が復帰し、米山と高橋の2トップ。久々の4バックだが安定した守り。敵の攻撃の芽も早めに潰す。森が復帰したため、中盤でもパスが通りロッソのペースで試合は進んだが、前半ロスタイムにクロスボールのバウンド処理を誤った飯倉のミスで先制を許してしまう。
 しかし、後半7分に米山のゴールで同点にすると、38分には途中交代の町田がPEで倒されPK。これを熊谷がきっちりと決め勝ち越し。続く40分にもトップに上がった森がDF2人を抜き去りだめ押し点を奪った。
 14節を終わり、順位は5位のまま。しかし1位のYKKAPが引き分けたため、勝ち点差は5に詰まった。 (6月11日)

第13節 ロッソ、流通経済大に引き分け5位後退。
 6月4日JFL第13節、ロッソ熊本はホーム大津球技場に流通経済大を迎えた。流通経済大は下位に低迷するものの、この日は大学リーグも終了し一軍のフォーメーション。ロッソの先発はGK飯倉、DF朝比奈、福王、森川、MF鈴木勝、熊谷、市村、米山、関、FW高橋、町田。
 ボール支配率ではロッソが勝るものの、いかんせん決定率に劣るロッソ。決定機を決めきれず前半をスコアレスで終える。後半、町田に代えて福嶋など入れ替えを図るロッソだったが、どうしても流通経済大のゴールを割れず、結局0−0で試合終了。勝ち点1に止まったロッソ熊本は5位に後退した。 (6月4日)

第12節 ロッソ、HondaFCとの2位攻防戦に敗れる。
 5月28日JFL第12節、ロッソ熊本はアウェイ都田でJへの門番と異名をとる古豪HondaFCと対戦。くしくも前節まで同勝ち点、わずかに得失点1差で2位に立つロッソと3位HondaFCとの戦いになった。 先発はGK飯倉、DF朝比奈、福王、大瀧の3バック。ダブルボランチに熊谷、森川が入り、右市村、左関、トップ下は山口。2トップは高橋、米山という布陣。
 開始早々は互角。ホンダのパスコースを消し危なげなく試合を進めるロッソ。13分に米山の待望のゴールが決まりロッソが先制。1点ビハインドのホンダは後半反撃を開始。ロッソは押されっぱなし。7分、混戦からミドルシュートを決められ同点にされる。その後もホンダの猛攻に耐えるロッソ。このままなんとか同点で終わらせられるかと思った44分、パスミスを奪われカウンター。きっちりとゴールを決められ逆転。手痛い3敗目を喫し、この日勝利を上げた栃木SCにも抜かれ、4位に後退した。(5月28日)

第11節 ロッソ、ホームでFC刈谷を下し2位浮上。
 5月21日JFL第11節、ロッソ熊本はホーム水前寺でFC刈谷を迎えた。 先発はGK飯倉、DF朝比奈、福王、大瀧の3バック。ダブルボランチに熊谷、森川が入り、右市村、左関、トップ下森。2トップは高橋、米山という布陣。
 開始早々から刈谷のサイドで試合は進む。いくつか左サイドから攻撃を仕掛けるがフィニッシュまで行けず。15分に右サイドに流れた米山がエリア内に持ち込みDFを交わして右から入ってきた市村にパス。これを豪快にけり込みロッソが先制。33分には、熊谷のスルーパスに左から高橋が裏をとり、GKを交わして追加点を決めた。
 2−0で迎えた後半、途中交代の町田が、市村からのパスを受けてゴール右角に3点目を押し込む。40分、カウンターから刈谷に1点を返されるもその後は危なげない試合運びで3−1でロッソがFC刈谷を下し、この日、東京佐川に敗戦したHondaFCを得失点1差で退け、リーグ2位に浮上した。 (5月21日)

第10節 ロッソ、アウェーで佐川東京に勝利。4位浮上。
 5月14日JFL第10節、ロッソ熊本は敵地江戸川区陸上競技場で佐川急便東京と対戦。1−0で下し、勝ち点3をもぎ取った。
 佐川急便東京は、このところの連敗で7位に低迷するが、常にリーグ上位に名を連ねる強豪。ロッソ先発は、前節ファインプレーで気を吐いたGK飯倉、DF朝比奈、福王、大瀧、MF熊谷、山口、市村、関、米山、FW町田、高橋。連敗を止めたい佐川東京に前半から押され気味のロッソ。しかし、大瀧を加えた新3バックを中心によく守る。ロッソはピッチの悪さを思ってか、ロングフィードを多用するが、なかなかシュートまで持ち込めない。一進一退は後半も続き、飯倉も危ないところをナイスセーブ。このまま引き分けかと思われた40分、交代出場の森からのパスに高橋が右足サイドでうまくトラップしてDFを振り切り、倒れ込みながらシュート。これが決勝点となり、ロッソ熊本が佐川東京を下した。
 この日、栃木SCがアルテ高崎に引き分け、勝ち点で上回ったロッソ熊本は4位に浮上した。 (5月14日)

第9節 ロッソ、ホーム水前寺でホンダロックに完封勝利
 前節から中二日の5月6日JFL第9節、ロッソ熊本はホーム水前寺にホンダロックを迎えた。ホンダロックは宮崎県所在のチームで前節までの順位14位。今にも雨が降り出しそうな天気、ゴールデンウィークのさなか2882人のサポーターが詰めかけた。
 ロッソ先発はGK飯倉、DF朝比奈、福王、大瀧、MF山口、熊谷、市村、関、米山、FW町田、高橋。まずは開始早々、米山が挨拶代わりにワントラップからボレーシュート。これはゴール右に逸れる。その後もロッソは攻撃を形作るが、枠を外すなど点につながらない。そうこうしているうちにホンダロックに押し込まれ危ない場面も、今季初先発のGK飯倉の気迫溢れるプレーで救われる。ようやく38分、CKの関からのボールをファーサイドの朝比奈が頭で合わせて先制。
 後半、1点を追いかけるホンダロックも、サイドを使って果敢に攻撃をしかけるが、逆にロッソが21分、朝比奈のスルーパスに飛び出した高橋が、GKを交わしてゴール。追加点を奪うと、そのまま逃げ切り、ホンダロックに完封勝ちを収めた。 (5月6日)

第8節 アウェイでソニー仙台に敗戦
 5月3日JFL第8節、ロッソ熊本はアウェイ仙台で、ソニー仙台と対戦。2−1で惜しくも敗れ、開幕戦以来の黒星を喫した。
 先発はGK太、DF朝比奈、福王、大瀧、MF山口、熊谷、市村、関、米山、FW高橋、町田。前半、風下に立ったロッソは中盤を支配され19分、仙台のシュートをいったん太がはじいたものの、跳ね返りを押し込まれ仙台が先制。22分には、DFの裏をつかれ太もかわされ無人のゴールに追加点を許す。
 後半、警告2枚で一人少なくなった仙台に対し、ようやくロッソが勢いだち一方的に攻撃を仕掛けるが、いかんせんフィニッシュの精度が悪く点に結びつかない。ようやく終了間際に交代出場のFW福嶋が1点をもぎ取るが時すでに遅し、2−1で破れ、連勝をストップした。 (5月3日)

第7節 ロッソ熊本 三菱自動車水島に快勝
 4月30日JFL第7節、ロッソ熊本はホームKKウイングに9000人のサポーターを集めて、三菱自動車水島を迎え撃った。昨秋の天皇杯1回戦で延長戦の末、苦杯をなめさせられた相手。
 ロッソ先発はGK太、DF朝比奈、鈴木祐輔、福王、MF山口、鈴木勝、米山、熊谷、関、FW高橋、町田。
  ロッソは開始からゲームを支配し、前半19分、FKからのエリア内での混戦を町田が右足振り切り先制。38分、3バックの一角鈴木祐輔が負傷退場したが、代わって入った大瀧が安定したプレーをみせる。
  後半に入って1分には、関からのセンタリングを町田が頭であわせ、直後の3分にも米山のシュートの跳ね返りを詰めていた町田が押し込んでハットトリック。36分には高橋がだめ押し点を決め、三菱水島を寄せ付けず、勝ち点3を奪った。 (4月30日)

第6節 ロッソ熊本 敵地でアルテ高崎下す
 4月22日JFL第6節、ロッソ熊本は敵地群馬県敷島公園サッカーラグビー場で、現在9位のアルテ高崎と対戦した。 ロッソ先発はGK太、DF朝比奈、福王、鈴木祐、MF熊谷、山口、鈴木勝、関、米山、FW町田、高橋。主力を怪我で欠くアルテ高崎に対し、連携がかみ合ってきたロッソは危なげない試合運び。前半18分、福王からのロングフィードにDFの裏を突いた高橋がエリア内で倒されPK。これを自身がきっちりと決めロッソ先制。後半38分にはCKから朝比奈がヘッドで追加点をあげ、アルテ高崎に完封勝利を収めた。(4月23日)

第5節 ロッソ FC琉球を退け6位に浮上
 4月16日JFL第5節、ロッソ熊本はホーム水前寺に、同期昇格組のライバルFC琉球を迎えた。開幕以来、初めての快晴となったこの日、2500人のサポーターが詰めかけた。
  FC琉球はここまで白星なし。初勝利を目指して開始早々からとばしてきた。14分、琉球リカルドの突破を後ろから倒してしまいゴール前でFKを与える。これを自らリカルドが直接ゴール右角に決めロッソは痛い失点。しかしその後はロッソのペースとなり24分、コーナーキックに上がっていた朝比奈が頭で決めて同点。続く27分にはFKから福王のヘッドが決まり逆転した。
 後半開始早々、敵DFのクリアミスを見逃さなかったFW高橋が押し込んで追加点を上げると、5連敗は避けたい琉球はタチコを投入して、前線に次々に放り込む。しかしここはロッソがふんばり、3−1でFC琉球をねじ伏せた。 (4月16日)

第4節 ロッソ 横河武蔵野に引き分け
 4月8日JFL第4節、ロッソ熊本は敵地東京江戸川区陸上競技場で昨年9位の横河武蔵野FCと対戦。1−1で引き分け勝ち点1を獲得した。
 春雷の鳴り響くアウェー。ボロボロのピッチで試合はスタート。ロッソ先発はGK太、DF朝比奈、鈴木祐輔、福王。ボランチに鈴木勝大、熊谷を置き、右市村、左関、トップ下に鎌田。FWは高橋、福嶋の2トップ。前半は全く横河のペース。 23分にセンタリングを押し込まれ横河に先制を許す。1点ビハインドで迎えた後半早々、横河のMF金が退場。数的優位にたったロッソは福嶋に代え町田、さらには高部を投入して3トップに。効を奏して21分、ショートコーナーから鈴木勝のセンタリングにFW高橋が頭で合わせて同点とした。しかし、その後は守りを固めた横河を突き破れず追加点ならず。1−1の引き分けで勝ち点1に止まった。(4月9日)

ロッソ ホームで連勝 ジェフに1−0
 4月2日JFL第3節、ロッソ熊本はKKウィングに地域決勝大会で苦杯をなめた同期昇格組ジェフクラブを迎えた。ジェフクラブは開幕から2連敗。この戦いに懸けてくるものと思われた。
  ロッソの先発はDFが朝比奈、河端、福王の3バック。熊谷、鈴木勝大のダブルボランチに右市村、左に今期初出場の関。トップ下に森、FWは高橋、福嶋というシステム。開始早々はポゼッションを取り合った両者だったが、次第にジェフのペースに。主に右サイドからのミドルシュートにロッソDFも引き出される。ロッソは、前線へのボールが収まらずなかなか形を作れない。森に代わって鎌田が入ったあたりから徐徐にペースを掴み、福嶋や高橋がシュートまで持ち込むが前半終了。
 後半に入ってすぐに高橋に代わって町田が入ってからはロッソのペース。次々にチャンスが訪れるが、ジェフの必死の守りに跳ね返される。ジェフも中盤の運動量を活かしてカウンターから反撃するが、GK太の安定した守備が光る。ようやく35分、右サイドからのグランダーのセンタリングに2列目から詰めていた関が、DFをかわしてゴールを決める。その1点を守りきってロッソがホーム2連勝を飾った。(4月2日)

第2節ホーム開幕戦 ロッソ 佐川大阪を下し初勝利
 3月26日JFL第2節、ロッソ熊本はKKウィングに佐川急便大阪を迎えてホーム開幕戦。あいにくの雨となったが、地元のサポーター2千人以上が後押し。
  先発はDFが鈴木勝、朝比奈、河端、鈴木祐の4バック。熊谷、福王のボランチに右浜田、左鎌田。FWは高橋、福嶋というJリーグ2トップ。スタートから全く互角。ロッソは積極的にミドルシュートを撃っていくが、対する佐川大阪も、長身FW御給を活かしてオフサイドを次々にかいくぐりシュート。GK太のセービングが光る。
  動いたのは前半30分、福島からパスを受けた熊谷がミドルレンジからシュート。これがゴール左隅にみごとに吸い込まれロッソ先制。前半を終える。
 後半に入って追加点のほしいロッソ、追いすがる佐川大阪。ロッソは浜田に代えて河野、鈴木祐に代えて米山を投入。佐川大阪もロッソのサイドを崩して攻め込むが、最後のセンタリングやシュートに精度を欠く。最後まで集中力を切らせなかったロッソが虎の子の1点を守りきり、ホーム初戦でJFL初勝利を飾った。(3月26日)

JFL開幕 ロッソ初戦は黒星スタート
 3月19日日本フットボールリーグ(JFL)が開幕。アウェー富山でYKK APと戦ったロッソ熊本は1−3で初戦を落とした。
 先発はGK太、DF河端、森川、朝比奈、MF熊谷、山口、市村、鎌田、森、FW高橋、米山のほぼベストメンバー。しかし昨期2位の強豪YKKが前半8分にCKから先制。31分にもPKを奪い追加点。 後半早々にはキーパーソン森がレッドカードで一発退場。劣勢になったロッソは11分にも3点目を奪われる。ようやく35分に鎌田が一矢報いたものの既に遅し。ロッソ、JFLデビューは寒風の富山での敗戦となった。(3月19日)

西日本社会人大会 ロッソ熊本準優勝に終わる
 2月24日から3日間、KKWINGを中心に行われた西日本社会人大会で、ロッソ熊本は、初戦三洋電機徳島に逆転2−1で勝利。準決勝佐川急便中国戦を4−0で圧勝するが、決勝FC琉球戦を0−2で完封負け。準優勝に終わった。(2月26日)

ロッソに新入団選手 駒沢大からMF宮崎
 ロッソ熊本は24日、駒沢大からMF宮崎大志郎の入団を発表した。宮崎は1983年生まれの22歳。174センチ65キロ。大津高から駒沢大に進み、05年関東大学リーグ優勝、同年全日本大学サッカー選手権優勝に貢献。攻撃的MFとして期待される。(2月24日)

JFL日程発表 ロッソ 初戦はアウエー富山でYKK APと
 JFLは24日、ホーム&アウエーで34試合を戦う今期の全日程を発表。ロッソ熊本は3月19日(日)の開幕戦、富山で前期2位のYKK APと初戦を迎えることになった。
 また翌週3月26日(日)は、佐川急便大阪SCをKKWINGに迎え、ホーム開幕戦となる。 (2月24日)

コンサ札幌にロッソいいとろなし
 2月13日鹿児島で行われた柏との練習試合は2−2の同点。翌14日は熊本で韓国Kリーグの強豪水原三星と対戦し0−3の完敗。15日は宮崎綾町でJ1覇者ガンバ大阪と対戦し1−3の戦歴を残したロッソ熊本。連戦の疲れをものともせず18日はKKウイングでコンサドーレ札幌と対戦。
 前線に福島、高橋、米山と、ほぼベストメンバーで挑んだロッソだったが、開始から完全に札幌にボールを支配され苦しいロッソ。インターセプト後のパスや、ロングフィードも精度を欠き、ミスから相手に決定機を献上。前半0−2、後半もいいところなく0−2で、終わってみれば0−4の完敗となった。(2月18日)

ロッソ キングカズ横浜に白星
 昨年同様、この時期九州各地でキャンプを張るJリーグチームと精力的に練習試合を行うロッソ熊本。名古屋グランパスとは2月4日鹿児島で対戦し1−1。7日は清水エスパルスと3本行い2ー6、ジュビロ磐田とは10日、45分2本と30分1本の変則練習試合で3−4と善戦した。
 迎えた大一番は、キングカズ、城、山口という元日本代表3人を擁する横浜FCとの練習試合。 大津球技場に7000人のファンを迎えて行われた。開始早々がっぷり四つの戦い。 ロッソも新システムで果敢に横浜ゴールを責め立てる。しかし次第にペースは横浜に。なんとかゴールを割らせず前半終了。
 後半はロッソ優勢。 横浜は城を下げて、キングカズもボールを支配できず。スコアレスのまま終了かと思われた44分、交代で入った鎌田が右サイドから上がった山口のダイレクトクロスにヘッドで合わせて決勝点。カズ目当ての多くのファンの前で、ロッソ熊本が横浜FCを下した。(2月12日)

新たにDF森川、FW高橋の加入が決定
 ロッソ熊本は2月1日、元ベガルタ仙台のDF森川拓巳を獲得したことを発表。翌日2日には元ジェフユナイテッド市原・千葉のFW高橋泰の移籍を発表した。
 森川拓巳は171センチ、73キロの28歳。静岡学園高から柏レイソル、ジュベントスFC(ブラジル)、川崎フロンターレ、コンサドーレ札幌、柏レイソル、ベガルタ仙台という経歴。
 高橋 泰は174センチ、70キロの25歳。帝京高からサンフレッチェ広島、大宮アルディージャ(レンタル)、ジェフ市原・千葉という経歴。広島時代にJ新人王に輝いている。(2月4日)

ロッソ熊本 新主将に熊谷
 ロッソ熊本は30日、今期の選手の背番号と練習試合スケジュールなどを発表。昨年主将を務めたDF朝比奈に代わり前所属佐川急便東京でも主将を務めていたMF熊谷が新主将に就任した。
 2月 に入り、昨年同様九州各地でキャンプを張るJチームとの練習試合が積極的に組まれている。4日は鹿児島指宿で名古屋グランパス、 7日は同ふれあいスポーツランドで清水エスパルス、10日は同鴨池陸上競技場でジュビロ磐田、12日は大津運動公園で横浜FC(有料)、13日は鹿児島国府で柏、15日は宮崎綾町でガンバ大阪と、18日は札幌(熊本・場所未定)、23日は徳島(宮崎・場所未定)。また月末には西日本社会人サッカー大会(熊本開催)に出場し腕試しする。

ロッソ熊本 新加入選手を発表
 ロッソ熊本は今期JFLで戦うにあたり新加入選手を一部発表した。
  完全移籍で獲得したのはグルージャ盛岡からDF大瀧直哉(180センチ・72キロ・21歳)。期限付き移籍では、清水エスパルスからFW鈴木真司(169センチ・62キロ・19歳)。昨年終盤レンタル移籍していたセレッソ大阪のFW米山大輔、アビスパ福岡のFW福島洋ふたりも延長で獲得した。
 また 横浜FマリノスからはGK飯倉大樹(180センチ・72キロ・19歳)も期限付き移籍で獲得した。(1月20日)